テレビで勧める「年寄歩きの勧め」？！・・・膝痛防止・改善だそうですが・・・

膝痛についてというので、NHK教育の番組を見てみました。

有名な病院の股関節と膝関節専門のベテラン整形外科医が説明していました。

ストレッチと筋トレ・・・

ストレッチは長座していわゆる前屈をし、ハムストリングを伸ばすというもの。

これは、柔らかい方にはハムストリングのストレッチになりますが、長座を続けられないほど固い方、腸腰筋の弱い方は、ハムストリングに刺激が前段階で止まってしまいますし、逆にとても柔らかい方は、この程度ではストレッチ感を得られない場合が多いと思います。

膝に故障がある方は膝を伸ばし切ることができないことが多いので、このスタイルではハムストリーングを伸ばすことができません。

もう一つは大腿四頭筋のストレッチ。

横向きに寝て上側の膝を曲げ、踵をお尻に近づけて足首を持ち、足首を後ろ上に引っ張り上げて太腿前面を伸ばすということですが、膝の痛い人はそんなに膝を曲げることはできないし、中高年の方は、膝を曲げると股関節も曲がってしまう方がとても多いことをお気づきないのかな？と思いました。

そして筋トレとは、椅子に座って片脚を水平に伸ばして、大腿四頭筋を鍛えるというものと、椅子の背などに手をついてふくらはぎを意識してつま先立ちをするというもの。

つまり、歩くという動作は大腿四頭筋で脚を前に出し、ふくらはぎで蹴るということだというのです。

これは正に「年寄歩き」（特に日本人）の勧め！？

大腿四頭筋で脚を前に上げようとすると、脚の重さをまともに感じて腰が落ちる格好になります。

そして大腿四頭筋は膝を完全に伸ばすための最後の10度～15度くらいは働かなくなるので、膝がなんとなく曲がったまま脚を後ろに運び、ハムストリングではなくふくらはぎで地面をけるわけですから、お年寄り独特の不安定なチョコチョコ歩きになってしまいます。

そして、この歩き方は必要以上に膝に負担をかけることになります。

歳をとると足腰が弱ると良く言われますが、それは大腿四頭筋やふくらはぎより、殿筋とハムストリングの影響がとても大きいようです。

お年寄りは、お腹が出ている人でもお尻は力なく垂れている方が多く、またハムストリングの中でも内腿の半腱・半膜様筋が弱り、脚が外側に広がるだけでなく膝が伸びきらなくなるようです。

半腱・半膜様筋が膝の伸展の最後の10度から15度に大きく関わります。

膝関節を正しく守るにはどの筋肉を鍛えたらよいのか、死体解剖で勉強した医師には筋肉の細かい動きはわからないかも知れませんが、専門家と名乗って対処法を伝えるからにはもうちょっと知って欲しいと思いました。

自身が衰えて膝が痛くて歩けなくなってみれば一番よくわかるのですけれどね。

私は膝が痛くて立ち上がれなくなった時、座ったままで膝を伸ばすことも、直角よりも深く曲げることもできなくなりました。

ですから、よく何かあったら医療機関に、と言われますが、家から出ることもできなかったわけです。

整骨院での治療を参考に、ストリームラインベルトで少しずつ力を入れながら膝が完全に曲がるようにしたら、伸ばすこともできるようになりました。

そうして、立ち上がり歩いてみた時に、膝関節が微妙に緩い感じがして、これが原因だと思い、すぐにジムに走りに行ったら、それで完治し、一切膝の痛みは出なくなったわけです。

膝の痛みがひどく、背中が大きく曲がっていた方が、ストリームラインベルトを着けてちょっと膝の屈伸をしたら、全く痛くないどころか、膝周りが大きく浮腫んでいたのもすっかりその場で（15分くらいとか）解消し、背筋も伸び、家の中を歩くのも辛そうだったのが毎日遠くまでお散歩を楽しまれるようになったというのも、膝関節周りの筋肉が正しく使われるようになったからだと思います。