活躍する若者の夢と英語とMiyachi | 銀座一丁目の英語発音教室「メントール」のブログ

銀座一丁目の英語発音教室「メントール」のブログ

英語発音指導、英語学習、TOEIC、TOEFL指導、アカデミック英語、子供の英語教育・英語論文・国際学会・英語のパブリックスピーチ・大学、大学院での講義、経営学・ブランド論・銀座・新富町情報などのブログです。

私がアカデミックライティングの講義を担当しているマンモス大学の経済学部には、色々な学生がいます。

中でも多いのは、スポーツ推薦で入学した学生。

男女共に、試合や練習などをかなり激しくやりながら授業と両立しています。

スポーツだって勉強だって、どちらが上か下かっていうことはありません。

本人に才能があり、真剣に取り組んでいるのなら、どちらも等しく価値があると私は思っています。

でも、社会の評価はそうもいかない。だから、活動を応援しつつも、しっかり学力、私の場合は英語力がつくように可能な限り出欠に関しては譲歩しています。

スポーツがいくらできても、残念ながらこの日本の社会では生活の糧にはならないことがほとんどでしょう。

でも、そこに英語力があれば話は全然違います。

英語なんてできて当たり前ってみんな言いますけど、まだまだできない人が多く、需要はある。

中でも、スポーツ系の人で英語ができる人はそんなに多くないでしょう。

上っ面の知識なんかより、運動で培った体力と俊敏性があって英語ができたらその方がはるかに強いと私は思います。

だから、体育会の学生には、試合や練習は満足いくまでできるように協力しつつ、課題はしっかりやってもらうようにしています。

講義は録画しておいて後で見られるように送ってあげたり、出欠は公欠届けさえちゃんと出してくれたら出席扱いにするなど、最大限の譲歩はしているつもりです。

私としては、勉強を優先して欲しいのですが、、、。
勉強とは違う分野に希望や情熱を見出しているのなら、それはなるべく応援してあげたいと思うのです。

学生たちも私の気持ちを理解してくれているのか、わざわざちゃんとお礼を言いに来てくれたり、お礼のメールくれたりととても律儀です。

理解を示してくれない先生も多いそうなので、私のように理解を示してもらえるのはありがたいのだそうです。

夢とか希望とか情熱って、もはや貴重な地球資源扱い。
枯渇しかかっていますから、あるものは大事にして育てなくては。

先日は、学生の1人が、決勝に勝って甲子園での試合まで行けたということで、「NHKでも放映されるから先生ぜひみてください」ってメールで勝利の報告をくれました。

そうやって結果を出す学生はみんな共通しているのですが、学期の最初にちゃんと決意表明とお願いをしに来てくれます。

「勉強もしなくちゃいけないのはわかってるし、したいけど、部活も頑張りたいから両立できるように配慮してもらえるとありがたいです」と。

そういう学生は、部活など両立しなくてはならないものもない普通の学生よりもちゃんと課題を仕上げて力をつけてきます。

時間があるないの問題じゃないんですよね、英語とか何かができるようになる要因は。

時間があっても目的意識やモチベーションが低ければできないし、高ければ工夫してどうにか結果を残すものなんだなあ、とこういう学生を見ていると思います。

部活とは違うんですが、今日は、ここ数回課題提出がなかった学生が講義の最後に「相談がある」と言ってきました。

何かと思ったら、「音楽活動(ラップ)に力を入れていて、ここのところ課題が間に合わなかったけど、ちゃんとやってあるのでメールで遅ればせながら提出させて欲しい、採点はしなくても覚悟はしているので、」と言ってきました。

ただサボったわけではなくて理由があり、課題もやったということを私に示したかったのだそうです。

そして、来週の講義はどうしても出席できないけど、事情をちゃんと説明したかった、と言うのです。ダメもとで考慮をしていただきたい、と。

出席できない事情を聞いてみたら、音楽活動がうまく行きかけていて、来週の講義の日に、渋谷のとても大きくて有名なクラブでパフォーマンスができることになったので、どうしてもそちらに参加したい、というのです。

私は間髪入れず、「そんなのOKに決まってる」と答えました。

他の人と不公平になっちゃうから出席にはできないけど、講義を録画して動画で送るし、課題をちゃんとやって頑張れば評価するから、と伝えました。

その学生はとても驚き、喜んでいました。

私はMiyachiというアメリカ生まれの日系アメリカ人ラッパーのファンです。彼は流暢な英語とまあまあな日本語を話す人です。

Wkarimasen(わかりません)という代表曲は、英語わかりません 英語わかりません ミヤチ英語忘れちゃった という英語ペラペラな彼が不思議な言葉を繰り返す中毒性が高いリリックで、サウンドもとてもかっこいいのです。

https://youtu.be/yEo87oaQXZY?si=X4d96hNWwNtHzn5X



昨年彼はNBAのハーフタイムショーでパフォーマンスをしました。
アメリカ人相手にペラペラな英語で「英語わかりません」と歌う不思議なミヤチ。



私が学生に、音楽頑張ってちゃんと結果を出しているんだからそれは応援するけど、英語できないとラッパーだったらカッコ悪いからミヤチみたいにかっこよく英語できるようになって大きくなってね!励ましした。

私はラップも好きなので、彼のような若者の活躍をとても嬉しく思いました。

あと、ダメもとで私にお願いしてきたところも素晴らしいと思い、それも褒めました。

他の先生とか大人はあまり理解を示してくれないそうで、私が理解を示したことを喜び、驚いていました。多分私がミヤチのファンだってことも相当驚いたんじゃないでしょうか。まさか40代の大学教師がミヤチを引き合いに出して自分を応援してくれるなんて思っていなかったでしょう。

私はヘビメタからクラシック、ラップまで守備範囲が広いのよ。

ミヤチみたいにカッコよくなるためには英語の発音ちゃんとできないとダメだからね!と釘を刺したら、本人もそれは自覚していて、「先生が学期の最初にこの講義では発音矯正もたくさんやるって言ってたから楽しみにしてた」と言っていました。

人数が多いので一人一人矯正している時間がなかなかないのですが、残りの講義でなるべくやっていこうと思います。

ライティングの講義だけど、、、まあいいか。

この学生が将来有名ラッパーになったら自慢しちゃおう。

スポーツも音楽も、英語ができないとダメだし、英語ができれば強いので、若者たちの力になるような英語の講義を引き続き頑張ってやっていこうと新たに思ったのであります。

純ジャパミュージシャンの英語のお手本といえば、X JapanのYOSHIKIとL’Arc〜en〜CielのHyde。

こちらの記事もぜひご覧ください。
Hydeの英語発音
YOSHIKIの英語の特徴