大人の分かれ道 | 銀座一丁目の英語発音教室「メントール」のブログ

銀座一丁目の英語発音教室「メントール」のブログ

英語発音指導、英語学習、TOEIC、TOEFL指導、アカデミック英語、子供の英語教育・英語論文・国際学会・英語のパブリックスピーチ・大学、大学院での講義、経営学・ブランド論・銀座・新富町情報などのブログです。

本日は成人式。


式典などが中止になったところ、決行しているところ、様々です。


銀座の街には、振袖を来たお嬢さんたちがちらほら歩いていました。


今日くらいの気温なら、着物って寒すぎず暑すぎず丁度いい感じなので、薄曇りではあったけど最高の着物日和で何よりでした。


あと、最近の毛皮反対トレンドの影響なのか、振袖にあのふわふわした変な毛皮を巻くスタイルの人があまりいなかったように思います。


誰が考えたのか知りませんが、あれって、本当に変!チンドンやみたいだからやめたほうがいいのになあって思ってたので、このトレンドはいいことのような気がします。



首の後ろさえカバーしていれば防寒できるので、あんなモコモコのものをを首に巻き付けてモモンガのような姿になる必要はないということ身体で理解できたのではないでしょうか。


あのヘンテコ毛皮を買ったりするなら、周りに成人を迎えるお嬢さんがいて、何かお祝いを、と思っている大人の人がいたら、質が良い大きめなカシミヤのショールでも買ってあげてください。普段着にも使えますから。


首周りに巻いているものの質が良いと、コートがそんなに上質なものでなくても全体の姿が格上げされるし、首周りが気持ちいい素材に包まれていると幸せな気分になれます。


あと、材質と色がいいものを顔まわりに持ってくると、顔もきれいに見えますよ。


振袖の色に合わせなくても、ベージュとか茶色とかグレーとか、その人にあうベーシックカラーで、ついでに手袋も同じ色で統一されていれば、着物の色がどうでも邪魔したり、全体の景観を損ねることはありません。


来年以降、プレゼントを考えている人の参考になればと思います。


私は、私に頂いたのではないのですが、昔実家を漁っていたら、母上の頂き物で未使用の襟巻き(あくまで、マフラーではなく「襟巻き」という代物です)を発見し、そのまま強奪してきました。


(何か欲しくなったらまずは実家の死蔵品を漁りましょう!)


上質なゴールドのシルクと、茶色のベルベットの二重構造のもので、和光(銀座の高級百貨店)のオリジナル商品。



とても手触りが良くて、シルエットも綺麗でもう10年以上愛用していますが全くへたばったりしません。


若い人は収入も限られていますから、定番品の上質なものにはなかなか手が回らないと思いますが、良いものの良さを若い時に知れば、安物をたくさん買って廃棄するということもなくなりますから、結局は今流行りのサステイナブルな消費につながるのではないかと思います。


若い人たちは、生まれた時から不景気なので、今のバブル景気を経験した大人たちと違って、高いもの、良いものに対する憧れ感がないわけではなくて、


「自分達とは関係ない、買えない、縁がない」


と思ってしまっている人が多いのです。


それは、彼らの責任ではありません。


少し余裕がある大人が、少し自分のものを買うのは我慢して、若い人たちが良い消費サイクルに入れるように手助けするのが当たり前という雰囲気になればいいなあ、と思っております。


私は、ほんのささやかな活動ですが、毎年、マンモス大学の理工学部で担当しているブランド価値に関する講義の中で、300人前後の若者に対して、



ブランド価値の考え方や、日本の素晴らしいブランドの紹介をして、


彼らが持つ「ブランドなんて金持ちが持つもの、高くてぼったくっているもの」という偏見を少しでも是正するようにしています。


講義を受けた後には、みんな



「ブランドというのはそれぞれちゃんと哲学や背景があって、見合う価値を提供していることがわかったので、自分もそう言ったものを正しく見て賢い消費者になれるようにしたいと思った」



というような前向きな感想を述べてくれるようになっており、それなりの効果を感じています。


若い頃に大人から受ける影響って、とても大きいと思います。


私も、女子大時代に大学や、アルバイト先で受けた影響がとても大きく、現在まで残っているものが多々あります。


よく行く銀座の店で、お料理に合いそうなワインがわからなかったのでお店の人に聞いたら「ジュヴレ・シャンベルタンが今日はグラスでありますよ」と。




名前はわかるけど、そのワインの味がなんなのかはわからなかったのですが、大学生の時にアルバイトしていたフレンチ・イタリアンのレストランのシェフが教えてくれたそのワインの名前を私はとてもよく覚えていたので、なんだか「そのワイン知ってる!」って嬉しくなり、即決で「ジュヴレ・シャンベルタンにします!」って答えてました。


いつもだったら、「それください」っていうんですが、名前をフルネームで発音したくなってしまい、名前を言いました。


ジュヴレ・シャンベルタンは私の青春の思い出。なんかかっこよくないですか?



そのフレンチ・イタリアンのレストランのシェフやスタッフの大人達は、宮中晩餐会でもサーブしていた人たちで、本当に色々なことを教えてもらいました。


その時に得た知識や経験は、大人になって国際学会でヨーロッパに行き、一人でレストランなどで食事したときにとても役立ちました。


観光客丸出し、現地のマナーも全く知らない感じの人より、辿々しくても、多少知っていて、現地の文化に合わせようとする姿勢って絶対にお店の人に伝わると思うのです。


↓一昨年イギリスに学会で行った時、一人クリームティー🫖↓ちゃんとした服装で、併設の美術館訪れる前に予約したのでとても丁寧に対応してもらえて気分良く過ごせました↓





よく、外国に行ってレストランなどでアジア人差別されて酷い扱いをされたっていう話を聞きますが、私はそういう目に1度しかあったことがありません。


嫌な目にあった時は、ちゃんとお店の偉い人に伝えました。


もし、外国のレストランでで観光客席に通されたら僧侶ライフ


https://ameblo.jp/mentor815/entry-12121247150.html



コロナでまだ大学に一度も行ってなくてお友達もいないという大学生がたくさんいて本当にかわいそう。


早く通常のキャンパスライフが戻ってきますように。


成人の皆さん、おめでとうございます。大人になってから大変な道を行くか、楽しくて充実した大人生活を送るのかは、自分次第です。


世の中の流れとかイケてない大人のノイズに惑わされず、実力をつけて頑張ってくださいね。