若者の事を内向きだ、と決めつける論調にどうもなんだか違和感があったのですが、、、
女子校の食堂状態と化したカフェでケーキを肴にグチる若者の会話を漏れ聞いているうちに、その原因がわかりました
※盗み聞きじゃなくて、声が大きくて聞こえてきちゃったんですよ
チョコレートストロベリーケーキ。まともな食事がどーしたこーしたとエラそうなことを書いておきながら、このようなものをせっせと食べております
だって、、、頭脳AND肉体労働者の私は糖分を脳が使ってくれるから食べてもあまり太らないよと、加圧マフィアの石川由一先生が言ってたから大丈夫なはず。そして、良いレッスンをするためにも、必要なはず。という理屈付けです。
本当かいな
ケーキはともかく、若者によれば「うちらゆとりだしさー、英語とかもっと勉強しとけばよかったって思う留学したかったけど、気付いたらもう三年生だし。今から留学したらシュウカツまにあわないよねー、単位もヤバくなるし」と。
こういった嘆きは、今までにたくさん耳にしてきましたから、このカフェにいた若者だけに限ったことではないはずです。
そして、このような状況になっている原因を改めて考えてみました。
三年生からシュウカツしないと厳しい現在の制度って、もしかして作ったの大人じゃないですか???
しかも、ゆとり教育の制度受け入れちゃって、子供に受けさせたのも大人じゃないですか???
多くの日本企業で、海外駐在期間経て帰国しても、あまり出世できないルートのモデル見せちゃってるのも、大人じゃないですか???
さらにさらに、「英語で苦労した」「日本人は英語が苦手だ」とかいうネガティブで、根も葉もないイメージ撒き散らして若者にも伝染させてるの、主に大人じゃないですか???
現在の大学生の親世代の時代は、ゆとり教育でもなければシュウカツ戦争全盛期でもなかったはずです。
経済的にも、情報量的にも、今の若者ほど恵まれていなかったものの、海の向こうの世界はまだまだ未知な部分が多く、行って勉強したり経験を積んだりすれば、飛躍できる可能性が今より高い時代に若者であったと言えましょう。
現在よりも平均的に海外への憧れと、海外先進国に追いつき、追い越す必要性が高い時代だったのです。
先輩方がさら地に種まいてせっせと実らせてくれたのは有難いものの、さら地がほとんどない成熟状態の世の中に産まれちゃった世代に「我々と同じテンションでやれ」って言われましても、、、。
やや理論が飛躍気味なのは承知の上で言いますが、海外留学者数が減っているっていうことを根拠の中心にして「最近の若者は海外に行かない」=「内向きだ」とかいうのって、ちょっとおかしいと思います。
まず、若者の人数が減っているわけだから、人口自体多かった大人世代の留学者数と比較するのはヘンな話です。
さらに、海外に行けば外向きっていうのもヘンです。
海外に駐在しても、日本人ムラ作って群れて外国の人と積極的に交わろうとしない大人だってたくさんいます。
最近多少は減ってきたものの、会社の上層部は相変わらず日本人で固めている日本企業も多いし、海外駐在を拒む大人社員も少なくないといいます。
私がかつて働いていたアメリカ企業では、中高年層の人達は、「ヨコメシ(英語話す人とご飯を食べにいくこと)は疲れる」とかいって、外国からのビジターをほぼ放置したり、たまのディナー席でも日本人同志でかたまったりしている風景を度々目にしてきました。
もちろん、会社全体でそんな人が多数派ではないことと思いますが。
一方で、若者達は日本にいても、外国から来た人と気軽にリアルライフやネットライフで友達になり、コミュニケーションをはかっています。
そして、機会があれば外国に行きたい、英語をできるようになりたいと希望しています。
非常に限られた世界ではありますが、メントール英語発音教室でも、何人かの大学四年生が、「会社に入ったら海外の仕事してみたいし、その時に備えて」と、英語力磨きに勤しんでいます。
周りを見渡しても、あまり内向きな若者が見当たりません。
もしかして、若者を内向きだと断じている内向きな大人だから、内向きな人種ばかり周りに集まってきているのかもしれません。
類は友を呼ぶというし。
もし、自分の周りに内向きな若者が多いと感じている人は、自分自身が内向きな人間ではないかと疑ってみたほうがいいかもしれません。
「自分は国内で独自性出して、国内で一生やっていくつもりだ」という人もいるでしょうし、いて良いと思うので、誰かれ構わず外向きになりましょうと言っているわけではありません。
長くて説教くさいブログになりましたが、一般論を振りかざすアホな内向き大人に負けず、若者頑張れ~と、言いたかったわけです。