2年前のブログが出てきました。

昨年は、母の逝去で日本に帰ったのでセマナサンタは祝えませんでした。

 

そもそもクリスチャンではないので(相棒の家族もアンチカトリコ)、

聖祝日は国祝日として家族で集まって楽しんでいる感じです。

 

今年も、相棒の学校が試験休みを兼て先週の水曜日から2週間休みなので、

当然実家には長期滞在するのかな、と思っていたら、

 

あんまり実家に長居はしたくない

 

ということだったので日曜日には帰ってきました。

 

今年も金曜日には到着。すぐ昼食だったのですが、

上記のブログ同様タラのトマト煮込みでした。

 

金曜日はキリストの処刑された曜日として

お肉を食べない習慣があるそうで、この日はお魚メイン。

 

お魚に良い白のシュワシュワとモスカテルと言う甘いリキュールを

堪能して、デザートにトリハと言うスペイン風フレンチトースト(ややこしいw)

に舌鼓を打ち。。。食休みをしていたらいつの間にか寝落ち。。。。

 

4時間爆睡w。

 

その間に親戚のおじさんが来て大声で喋っていたそうなのですが気付かずw。

おじさん、私が起きてくるまで待っていた様なのですが、全く起きない私に

寝かして置きなってww、と言って帰ったそうです。

 

もう「どんだけ寝てるんだか〜」と家族に大笑いされましたw。

 

さすがにお腹がいっぱいでみんな夕飯はなし。

 

土曜日は、恒例義父のパエリア。

 

彼のパエリアはレストランでよく見かけるオーブン焼きをしないので、

アルデンテなお米とスープが絡むしっとり系。

今回はエビではなく、ザリガニの仲間の大きいのがゴロゴロ入ったパエリヤでした。

 

そして、この日のデザートはこれ

まあ、大の大人4人がキャッキャしちゃいましたw。

 

お父さんは羽を頭につけたりひげにしたりして戯けたり、

チョコ誰が食べるの?だの、4等分か6等分かで揉めて、

薔薇(もなか生地の様なものでした)は誰が食べるのー?

あんた食べなさいだの、いらないー、とか、

 

そしてチョコの卵がこれまたダチョウの卵ぐらい硬くてw、

ハンマーで勝割ってみんなで齧る姿に大笑いし合って。。

 

パエリアの時は心妙に会話も少なく、ちょうど流れてたテレビの

政治とピックに悪態ついたりしていた相棒とその父でしたが、

パスクワのケーキ出てきたらもう童心に還るっていうかw。

 

生クリームがだめな相棒は昨日食べたトリハに卵チョコをトッピングしてました。

 

本当は復活祭は日曜なので、ケーキも日曜に食べるのでしょうけれど、

私たちが帰るということで1日早く。

 

相棒の実家はカタルーニャにあるのですが、

州全体がさほど宗教色が濃くは無いんです。

 

でも、私たちが今住むアラゴンでは、

これまた独特なお祝いの形があります。

(以降、全て写真は借り物です。)

 

このブルーの人達が、いわゆるキリストの磔の練歩きに仕えた人々に扮しています。

聖金曜日のメインイベントとして、全員がスネアドラムを叩き街をパレードするのです。

 

正直大変だろうとは思いますが、これがたまったもんじゃ無いぐらいうるさいのです。

 

鳴りものはドラムのみ。

 

しかも私にとっては、彼らの乱れに乱れまくるリズムの洪水に発狂しそうになるのですw。

(たぶんほとんどの人が、あるはずの定型のリズムを把握していないんだと思います。)

そのイライラ振りは、日頃おこりんぼうの相棒が舌を巻くほど。

 

このブルーの衣装、コロナ明けにデザインをリニューアルしました。

各人が自前で持って居るのか、役場で一律購入したのかは定かでないんですが、

大人から子供まで一日中この衣装とドラムで過ごします。

 

なんと、夜通し街の中心をドラム叩いて回るんです。。トホホ。

 

なので、我が家は金曜日の昼までに街を脱出しているのですw。

朝、出発すると町はずれから何台も連なって町に入る車を見かけました。

 

帰省する人や、このイベントを観にくる人々で

小さい役場前の広場はいっぱいになります。

 

カトリックの復活祭は、

教会からイエスやマリアの人形が乗った大きく重い祭壇を

大人たちが抱え街を練歩く「プロセシオン」が有名で、

主に南スペインの地域で見ることができます。

 

他に、街の有志で最後の晩さんの木曜日と、

キリストの磔から復活までの3日間のお芝居を

するところもあります。

 

今年は雨風が強いスペインとなってしまい、

一部の地域ではプロセシオンが中止となってしまいました。

 

私がたまたま上記の写真を探して居る時に見つけた中継動画では、

どこかの街の野外劇場でまさに木曜日の最後の晩さんのシーンを演じてましたが、

どんどん雨がひどくなって、とうとうキリストと使徒達は壇上をあとにしました。

 

アンチカトリコ(これにはスペインの歴史が絡んでいます。)の家族で育った甥っ子は、

なぜか小さい頃から大聖堂回りが好きで、教会にいると落ち着く、楽しいという子で、

毎年のプロセシオンを楽しみにしています。

 

彼が住んでいるコルドバでも、盛大な催しが毎年行われるのですが、

今年は雨で大事なメインの金曜日が中止だったそう。

 

電話をしたら、彼は

「プロセシオンがないセマナサンタなんて!!」

と、プリプリ怒っていたそうです。

 

プロセシオンはこんな感じ。

とんがり帽付の衣装で怪しくパレードする光景が

なんとも神妙さを醸してますね。