会社員で一貫して事務系(人事)だった私が、20代後半になりたてで会社設立に携わり、その2年後に個人事業主として独立したので、経歴を話すとお決まりのように「よく独立する勇気がありましたね」と言われます。
そんな時にいつも「地位も、お金も、家族も、これといって守るものがないので、身軽なうちにできることだと思って。」というようなことを話すことが多かったですし、ずっとそういう姿勢で進む道を選んできました。
でも今は、起業した時よりも守るものが増えてしまいました。当時よりも、守りたいと思う場や仲間やパートナーがいて、お仕事でもちょっとでもポジションをつくることができ、このブログだってもう数百本の記事が書き貯まっています。今では、井上という個人に依頼をしてくださる企業や就活生のお客さんもいますし、卒業生だってたくさんいます。
プライドとかはそんなにないつもりでしたけど、今の仕事に対しても、ここまでやってきたしもっと圧倒的によくしていこう・・・・みたいなこだわりも持っていますし。友人と話をすると、転職したいけど今の年収水準を守りたいとか、いろいろあるみたいです。
こういうのが、特に就活するタイミングではあまりない人が多いと思います。同期で子供がいて就活している友達がいましたけど、そういう家族の事情がある人はいるでしょう。奨学金返済を抱えている人もいますが、毎年見ていると就職先を決定するほどの影響力はなさそうです。
あとは、大学の時に守りたいものがあるとするなら「学歴」でしょうか。名前の知れた大学に行っている=優秀というアイデンティティを、次は大企業に入ることで守らなきゃ、大学名を就活に活かさなきゃ損、というような焦りは私も他の人よりは無かったものの無意識にあったと思います。まあ、でもそれくらいかな。
年を重ねていくと、大切なものがいくつも増える幸せがありますが、大切だからこそ守りたくなってしまいます。そうすると、手放すのには結構パワーや思い切りがいったり、選択肢が限られてしまったりとちょっと重たくなることもあります。だからこそ就活の時期は、守るものがない未来を思い切り大胆に選んでいくのには最高の時期です。
就活は、身軽に何者にでもなれる未来をあれこれと考えていける、自由な活動です。明るい未来を考えて目の前にどんな予想外のことが起こっても、走り切りましょうね。
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いつもは渋谷で個別で就活面談をしています。既に動き出している人は、より自分の活動のポイントが定まり、これからスタートダッシュを切りたい人は、自分は何から手を付けたらいいかがわかり、視界がクリアになる小一時間になると思います。
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