(※訪問時期が9月下旬の時間差更新です。)
富山県のご当地ラーメンとして知られる、その名の通り通り真っ黒いスープなのが大きな特徴のラーメン「富山ブラック」。
上から大量の粗挽き黒胡椒がかかり、比較的ネギの量が多く、麺は太くて少しかためのタイプが多いのもよく見られる特徴だそうです。
Wikipediaによると、1955年頃、富山市中心部で富山大空襲の復興事業に従事していた肉体労働者のための塩分補給として、醤油を濃くしたスープのラーメンを作ったのが起源とのこと。
塩辛い味付けは塩分補給だけでなく、ご飯を添えておかずとして食べることも意識した味付けらしく、客が店に白飯を持ち込んでラーメンと共に食べるというスタイルが生まれたそうです。
元祖のお店として知られる「西町大喜」のものは確かにかなり醤油辛いですが、富山ブラック全般が辛いわけではなく、提供店によって味が様々なので食べ比べるのが楽しいです。
今回訪れたお店が、富山県高岡市の野村にあるお店『翔龍』。
オープンは平成元年で、現在の地へは令和元年7月20日に移転したそうです。
お店の看板メニューは富山ブラックラーメンですが、他にも味噌や塩ラーメンなども提供しています。
店主の方は北海道の小さな漁村出身で、現在では富山ブラックの人気店として有名ですが、元々のラーメンのベースは旭川ラーメンという情報が出てきました。
私がお店について知ったのは、2015年に放送された福士蒼汰さん主演のドラマ「恋仲」のロケ地として登場したことがキッカケです。
長年行きたいお店の候補に入れていたものの、今回ようやく初訪問となりました。
場所は越中中川駅が最寄りで徒歩14分の距離。
駐車場はお店のそばに20台、向かいに15台分あるようです。
この日は祝日の月曜日、お店には21時前に到着。
この時店内は客入り8割くらいと結構混んでいました。
今回は富山ブラック目当てなので、醤油味のシンプルなラーメンを注文!
【ラーメン(醤油味)】700円(税込)
スープは真っ黒でたっぷりのネギがトッピングされている、まさに富山ブラック!という感じのビジュアル。
ホームページによると、スープは豚骨と鶏がらを主体に、野菜、三石昆布、境港産煮干し等を使用し、醤油は野田醤油と大野醤油を使用しているとのこと。
見た目よりも塩気のパンチは控えめで、程よい酸味とコクがあるマイルドな口当たり。
麺は毎朝自社工場で作るという自家製の中太縮れ麺で、少し歯応えのあるコシ強めの食感。
この縮れ麺と表面を油膜が覆っているスープの組み合わせは、少し旭川ラーメンらしさも感じます。
たっぷりのネギは厚めのカットでシャキシャキ感が強く少し辛め。
メンマはコリっとかための食感。
チャーシューは厚さ1cm以上はありそうなバラロールで、ホロっと崩れる柔らかい食感。
卓上にブラックペッパーがあったので、たっぷりかけると更に富山ブラックらしいパンチの効いた味に仕上がり、美味しかったです。
結構早く閉まるお店が多い中、こちらのお店は11時~24時までと、通し営業かつ遅くまでやっているのも嬉しいお店。
また寄らせていただきます、今度は味噌ラーメンを食べてみたいところ。
ご馳走様でした!
ラーメンの翔龍
0766-24-4262
富山県高岡市野村722-1
https://tabelog.com/toyama/A1604/A160401/16000697/