広島県呉市にある、昭和11年(1936年)創業の老舗パン店『メロンパン』。
店名通り、お店の看板商品は『メロンパン』。
しかしこちらのメロンパンは、パン生地の上に甘いビスケット生地やクッキー生地を乗せて焼いた、格子模様が特徴の一般的なメロンパンとは大きく異なります。
形は円形ではなくラグビーボールのような紡錘形で、表面はふわっとした生地、そして中には特製の自家製クリームがたっぷりと入っており、ずっしりとした質感。
かつて洋食のランチに添えるライスを成型する紡錘形の調理器具、「メロン型」を使ってパン生地を成型していたことが名前の由来だと言われています。
ちなみに呉ではこの紡錘形のパンを「メロンパン」と呼び、丸い定番のメロンパンは「コッペパン」と呼ぶという噂。
この紡錘形のメロンパンは全国的には珍しいようですが、関西においては神戸や京都などで同形のメロンパンが親しまれており、特にコープこうべの「神戸ハイカラメロンパン」などは有名です。
パンも地域によって様々なので、ご当地パンを巡るのも楽しみの一つ。
呉のメロンパンは福屋、ゆめタウン、イオンなど様々な場所(一覧はHPに掲載)で購入出来るようですが、せっかく今回呉に遊びにきたので、本店に行ってみることにしました。
お店は呉駅が最寄りですが、徒歩では30分、車では10分弱と少し離れています。
駐車場は店舗横にありました。
この日は祝日の火曜日、お店には10時前に訪問。
店舗はメロンを意識したのかわかりませんが、鮮やかな緑色で独特!
店内は撮影禁止なので、商品写真はありません。
メロンパンの他、ナナパン、平和パンなどの人気パンに、アンパンや食パン、惣菜パンなどオーソドックスなものも色々売っていました。
今回は名物の「メロンパン」と、人気パンの「ナナパン」を1個ずつ購入。
価格はいずれも税込表記です。
【メロンパン】197円
半分に切って中を見てみると、中は確かにクリームがたっぷり!
持つとズッシリとした重量感があります。
表面はしっとり、中はやや硬めでもそっとした舌触り。
生地そのものにミルキーな甘さがあって美味しいです。
中のクリームはカスタードと書いてあるのですが、モッチリと粘度が高めで、スッキリした風味が広がりあっさり独特の味わい。
よく白餡のようだと言われるようですが、確かにカスタードよりは白餡に近いイメージ。
結構食べ応えのあるパンでした。
【ナナパン】180円
こちらは中にチョコが入ったパンで、メロンパンとは異なりクリームは少なめ。
チョコの味わいは濃厚ではなく素朴な感じ。
まろやかミルキーな生地と程よいチョコの味わいが相性抜群で、シンプルながらとても美味しかったです。
個人的にはメロンパンより、意外とナナパンの方が好みでした。
また別のパンも食べてみたいところ。
そして紡錘形のメロンパンは関西で馴染みがあるといいながら、私は関西で販売しているものは食べたことがないので、今度買ってみたいと思います。笑
ご馳走様でした!