広島県呉市にある名物店『福住(ふくずみ)フライケーキ』。
創業者である先代は明治40年生まれで、19歳の時にアメリカ帰りのパン職人に師事し、パンをはじめ様々な洋菓子、和菓子を習得。
不二家菓子店にも勤め、戦前、戦中は上海にまで渡って修業に励み、呉に帰って1947年にこちらのお店をオープン。
看板商品の『フライケーキ』は、外皮はカリッと中はふわっとした生地でこし餡を包んだお菓子。
所謂あんドーナツに近いタイプの揚げまんじゅうとのこと。
生地の配合は先代が苦労の末独自に考案したものだとか。
呉のご当地グルメを調べていた際に存在を知りましたが、とても素朴なお菓子でありながら、旅行雑誌などにも紹介されるほど呉では定番のお店とのこと。
これは買いに行くしかありません。
お店の場所は呉駅より徒歩15分ほどの距離で、れんが通り沿いにあります。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
すぐ近くに「ウォンツ 呉中通店」があり、こちらの駐車場は買い物をすると60分無料になります。
飲み物買いたかったのでちょうど良いと思い、利用させてもらうことにしました。
年季の入った昔ながらのお店という感じの店舗。
値段は1個80円(税込)とお手頃です。
サイズは大きめのサーターアンダギーくらいですかね?
1人で食べるので大量にはいらないのですが、1個は少ないと思い、今回は2個購入。
この紙の包装紙も昔ながらという感じです。
冷めても美味しいそうですが、揚げたてで熱々のうちにいただくことにしました。
ちなみに温める際は電子レンジではなく、オーブントースター推奨とのこと。
揚げ油には菜種の白絞油を使用しているそうです。
表面はサクッと硬めの食感で、香ばしい風味と生地の甘い香りがふわっと広がります。
中のこしあんはほわっと柔らかく滑らか。
程よい甘さで、生地との一体感が抜群。
え、これ美味しすぎません?!
正直素朴な見た目からここまでの美味しさは想像できなかったので、本当に驚きました。
ぺろっと食べられるサイズなのも魅力的。
これは呉を訪れた際の定番にしたいお菓子です。
ご馳走様でした!