昭和15年(1940年)創業、京都市左京区の平安神宮や岡崎公園のすぐそばにある、京うどん・生蕎麦の人気店『おかきた』。
京うどんといっても、明確な定義は存在しないと言われており、京都で食べるうどんのことを一般的に「京うどん」と呼ぶそうです。
なのでお店によって特徴は様々。
傾向としてよくあるのは、出汁に強くこだわり、麺についてはやや細めで、箸で持ち上げると切れてしまうくらいコシがなくなるまで煮込むそうです。
うどんそのものよりも、京都のうどん屋ならではと思う特徴が、独特なメニューの数々。
きつねは大きな油揚げが乗ったものをイメージしますが、京都では細かく刻んだ油揚げにネギをトッピングしたもの。
たぬきはこの細かい揚げが乗ったきつねのあんかけタイプだそうです。
よくある甘い大きな揚げが乗ったものは、きつねと呼ばれることもありますが、「甘ぎつね」と呼ばれ区別されるとか。
他にも聞き慣れないメニューが色々あったり、調べていくと京都のうどん事情もなかなか面白いです。
今回訪れた「おかきた」は、日々行列が出来ることで有名な京都屈指の名店。
「おかきた」の隣にも「山元麺蔵」という人気うどん屋があり、W行列が出来ることで知られています。
実は今回、最初に山元麺蔵を訪れたのですが、案内が3時間以上先になると言われたので、急遽おかきたへ変更する形での訪問になりました。笑
お店の場所は、地下鉄東西線「東山」駅から徒歩10分ちょいの距離。
岡崎公園の東側、岡崎通沿いの立地。
駐車場はありませんが、岡崎公園地下駐車場の割引券サービスがあるそうです。
この日は平日金曜日、お店には12時過ぎに到着。
山元麺蔵よりもマシだったとはいえ、この時30人近くの行列。
待ち時間は40分くらいかかりました。
訪問時期は11月下旬だったので、京都が特に混雑する紅葉シーズン。
平日でしたが、こちらのお店だけでなくどこもかなり混んでいました。
店舗は2008年8月に改装をしたので、老舗店ながらとても綺麗でお洒落な雰囲気。
メニューは種類豊富なうどん、そばのラインナップ。
オススメメニューにはマークが入っているのもわかりやすくて良いですね。
価格はうどん屋としてはかなり高めの設定。
こちらのお店では特に「天とじ」が取り上げられているイメージが強かったので、注文してみることにしました。
海老天は基本2本入りですが、少し安くなるので1本でお願いしました。
【天とじ(海老一尾)うどん】1300円(税込)
フワッフワの玉子がたっぷりと入った玉子とじうどんに、海老天が一本突き刺さっています。
うどんはやや細めで、やんわりモッチリとコシは控えめ。
玉子がよく絡み、ふわふわと柔らかな食感とまろやかな味わいを楽しめます。
つゆの出汁には天然利尻昆布に、うるめ、目近、鯖といった削り節を使用。
旨味も濃いですが塩気も結構強め。
しかし玉子と食べた時のバランスは丁度良いように感じました。
海老天は一般的なサイズ。
衣は最初からつゆで柔らかくなっており、フニャッとプリプリ食感。
玉子がなかなか減らなかったので、結局つゆが無くなるまで飲んでしまいました。
美味しいうどんでしたが、私のような庶民にはどうしても値段が高めという印象。
とても頻繁には来れませんね。笑
今度は山元麺蔵にリベンジです!
ご馳走様でした!