神戸の元町駅近くにある、「豚まん」が看板商品の中華料理店『三宮一貫樓』。
一説では日本の中華まんは神戸が発祥と言われており(神戸中華街にある「老祥記」発祥説)、豚まんは神戸で親しまれているソウルフード。
神戸には豚まんの人気店がいくつかありますが、こちらのお店は特に人気で、多い日は1日8000個を販売するそうです。
三宮一貫樓の歴史は、1954年に神戸市兵庫区荒田町で始めた小さな中華料理屋「ひさご食堂」が始まり。
二宮にある製麺店から暖簾分けをしたお店で、当時のメニューは八宝菜と焼きそばだったとか。
その後1958年に「荒田一貫樓」に改名。
看板商品である豚まんは、1966年に元町駅前に「三宮一貫樓」の店舗を開業した際に開発したそうです。
現在荒田町の店舗は本社工場となっており、本店は元町駅前の店舗。
その後本店の他、阪神三宮駅店、新神戸アントレマルシェ店、大阪国際空港店、神戸空港店と、テイクアウト店、お土産専門店を展開。
以前テイクアウト店で豚まんを買ったことがあり、美味しかったのでお気に入りのお店。
未訪問の本店では様々な大衆中華料理も楽しめるそうなので、行ってみることにしました。
本店はJR・阪神元町駅より徒歩2分の距離。
三宮センター街の入口にあります。
店舗は1階が売店、2階がレストラン、3階は宴会ルームになっています。
この日は土曜日、お店には20時40分頃に訪問。
外観写真は退店時に撮ったのですが、既にシャッターが閉まっていました。
訪問時はラストオーダー時間(21時)まであと少しだったこともあり、お客さんは数組と空いていました。
メニューは幅広い中華料理のラインナップ。
オススメや辛い料理にマークが入っているのもわかりやすくて良いですね。
ホームページでは豚まん以外で特にオススメという料理として、「中華どんぶり」と「ちゃんぽん」が紹介されていました。
今回は同行者と2人での訪問なので、色々食べたいものを注文し、シェアしながらいただきました。
価格はいずれも税別表記です。
【豚肉玉子めし】667円
開店当初から変わらず人気という一品。
香ばしく炒めた国産バラ肉を半熟玉子でとじた丼。
ふわっ!とろっ!と旨味の効いた玉子に、たっぷりの豚肉がシンプルながら絶品!
ご飯が進みまくりでした。
【蒸し鶏(小)】741円
柔らかくジューシーな肉質。
醤油強めのタレに香草も相性良く、とても美味しかったです。
【チャンポン】667円
所謂長崎ちゃんぽんではなく、炒めた野菜や海鮮がたっぷり入ったあんかけ汁そばという感じ。
麺もちゃんぽん麺ではなくて、柔らかい細中華麺。
具材はイカ、エビ、豚肉、モヤシ、キャベツ、にんじんなど。
旨味たっぷりのトロトロスープはほんのり甘くてまろやかな味わい。
細麺にスープがたっぷりと絡んで、これも美味しかったです。
【餃子1人前】325円
サイズは少し小ぶり。
タレは王道の酢醤油と、神戸の定番の味噌ダレがあります。
柔らかくもちっとした皮はかなり薄め。
餡の味は結構濃い目で、豚のコクのある肉汁と甘味の効いたキャベツの味わいが広がる、とてもバランスの良い餃子。
タレはどちらでも美味しかったですが、個人的には味噌ダレが好み。
ご飯が恋しくなる濃厚な味です。
【うめしそ餃子1人前】352円
餃子の餡に、梅肉と大葉を加えた11月限定の商品。
こちらはタレなしで美味しく食べられるとのこと。
濃厚な肉の旨味に、梅と大葉のさっぱりした味わいが相性抜群で、こちらもかなり美味しい餃子でした。
【豚まん】176円
創業当時から変わらず、一つ一つ手作りで作るというこだわりの豚まん。
皮はふわっともっちりした食感で、中身はシャキシャキの甘い玉ねぎに、旨味濃厚な肉汁たっぷりでとてもジューシー。
豚まんは個人的にソースで食べるのが好きですが、こちらはそのままでも絶品。
久しぶりに食べてもやっぱり美味しいなという感想。
豚まんは元から好きですが、中華料理もどれも美味しくて改めて好きになったお店。
神戸は本当に中華料理のレベルが高いですね。
ご馳走様でした!