大阪梅田の阪神百貨店8階催場にて、1月22日〜28日まで開催されている「阪神の有名駅弁とうまいものまつり」。
今回販売される駅弁一覧を見ていたら、以前から食べてみたかった「幻の駅弁」を発見。
それは鹿児島県霧島市にある、嘉例川駅で販売される名物駅弁『百年の旅物語 かれい川』。
JR九州主催の「九州の駅弁ランキング」では、2007〜2009年の間3年連続で1位を獲得した実績を持ち、全国的にも有名な人気の駅弁。
こちらの駅弁は、九州新幹線の開業と臨時特急「はやとの風」登場を記念して、2004年3月に1日限りのイベント用弁当として登場したそうです。
しかし好評だったことからその後も販売されるようになり、現在では嘉例川駅舎内にて土日祝の午前10時半頃から販売されています。
『森の弁当 やまだ屋』というお店が1つ1つ手作りしている駅弁のため、1日に100食という数量限定で、販売日は土日祝のみ、また予約も受け付けていないそうです。(特急「はやとの風」を利用する場合は2日前までにＪＲ九州の各窓口で予約することができます。)
幻の駅弁と言われる由来は、恐らくこの購入難易度の高さが由来のようですね。
私は昨年のゴールデンウィークに、この駅弁目当てで嘉例川駅へと訪れましたが、残念ながら12時過ぎにはもうすでに売り切れていました。
いつか食べたいと思っていたので、今回のイベントには大いに感謝です。
今回販売される駅弁は約300種類あるそうですが、事前にウェブ予約を受け付けているものや、当日整理券を配布するもの、通常通り販売のものなど様々。
こちらの駅弁は整理券配布の対象。
午前10時から地下1階の東エレベーター前で、引換整理券が配布されるそうです。
土曜日で混雑が予想されたので、9時前に行ったところ配布場所はもう人だらけで大行列。
しかし駅弁毎に列が分かれていて、断トツで混んでいたのは、広島のあなごめしで有名な「うえの」の行列でした。
こちらの駅弁も個別で配布場所が設けられていましたが、この時まだ20人くらい。
各日70個の販売なので、とりあえず買えそうで安心しました。
9時40分と早めの配布開始。
無事ゲットできましたが、実際に駅弁が購入出来るのは大阪に到着する13時半から。
13時半〜15時半の間に行けばいいので、一旦家に帰ることに。
時間になって戻ると会場は大混雑。
ここ最近行った阪神の物産展関係の中では、1番混んでいた気がします。
凄いですみなさんの駅弁熱！
配布場所にもまた行列が出来ていて、10分ほどの待ち時間で受け取りが完了。
値段は1200円(税込)でした。
なんだか懐かしい気持ちになる竹皮製の容器に、1903年の開設以来、100年以上の歴史がある駅舎の写真が入った掛紙。
県内最古という嘉例川駅の駅舎は、開業当時のものがそのまま残っており、登録有形文化財にも登録されているようです。
箸袋にお弁当の内訳が詳しく書いてあるのはわかりやすくて良いですね(^^)
(ご飯)
竹林に囲まれた嘉例川駅をイメージし、霧島市の棚田で取れた「ひのひかり」に地元嘉例川の松下実雄さんが原木栽培した「しいたけ」と竹の子を炊きこみました。
(ガネ)
鹿児島県特産の紅さつまの天ぷらです。野菜の水分だけで作り、揚げました。
ガネ＝鹿児島弁で蟹のことをガネと言います。上げあがった形が蟹に似ている所からこの名前がついたとされています。
(千切り大根の煮物)
嘉例川の豊富な野菜の中から、千切り大根と蒟蒻の煮物です。
(みそ田楽)
茄子と南瓜を香ばしい手作りの麦味噌で田楽に仕上げました。
(スセ[酢の物])
大根と人参をさっぱりと仕上げました。
(喜連川コロッケ)
地元のしいたけ、竹の子を混ぜ込んだ満腹コロッケです。
嘉例川産の野菜をふんだんに使った料理の数々、おかずは多いものの、見た目はとても素朴なお弁当です。
そういえば肉や魚などは使われてなさそうですね。
ご飯は優しい出汁の旨味が効いていて、柔らかい竹の子と、しいたけが肉厚で凄く美味しいです。
ガネはさつまいもメインのかき揚げのような感じ。
ホクホク食感の甘い芋の味わいに、ほんのりと広がるニラの風味がなんとも言えない美味しさ。
千切り大根の煮物は、春巻きのような皮に包まれていてご飯が進みます。
麦味噌の風味が広がる、よく味の染みた田楽も好み。
コロッケも椎茸が細々入って美味しいですね。
どれも素材の味わいを活かした味付けで、身体にも良さそうなヘルシーなお弁当でした。
念願の駅弁が食べられて満足！
今回購入したのは「百年の旅物語 かれい川」という駅弁ですが、どうやら他にも「花の待つ駅 かれい川」や、「筍弁当」といった駅弁があるそうなので、また買えそうな機会があれば是非買いに行きたいと思います！
ご馳走様でした！
嘉例川駅内 駅弁売場
090-2085-0020
鹿児島県霧島市隼人町嘉例川2176 嘉例川駅舎内