「ままかり亭」(岡山県倉敷市) 岡山の郷土の魚『ままかり』を堪能! | 全国のグルメ食べ歩き

全国のグルメ食べ歩き

国内旅行と食べ歩きが大好きです。
よろしくお願いします!

(※訪問時期が7月中旬の時間差更新です。)





岡山県倉敷市の美観地区にある和食料理店『ままかり亭』。



岡山を代表する郷土の魚「ままかり」をはじめ、下津井の活タコ、寄島の鰆、六口島の平目など、瀬戸内の旬魚と地酒を楽しめるお店。



郷土の味を県内外の人に楽しんでもらおうと、1985年に駅前通りにオープンしたお店「浜吉」の姉妹店にあたり、こちらのままかり亭は1989年にオープンしたそうです。



ままかりは岡山における地方名で、正式名「サッパ」という魚。



由来は「味がサッパりしている」、「笹の葉に似ている」などの説があるそうです。



成魚は鰯くらいの大きさの青背の小魚で、鮮度の落ちが早く、小骨も多くて調理に手間がかかるため、他県では漁獲があってもあまり食べられないそうですが、味はコハダに近いと言われています。



ままかりという呼び名の由来は、「まま(御飯)を隣の家にかり(借り)に行くほど美味しい」という話が特に有名。



他にも脂が乗る時期が秋の稲刈りの時期にあたることから「まま(稲)を刈る」でままかりになったとも言われています。



特に美味しい時期は5〜7月と10〜12月で、初夏は骨や皮が軟らかく、秋は脂が乗っていて美味しいとか。



サビキ釣りをしているとよくアジなどに混ざって釣れるのですが、確かに骨が多くて少し手間がかかるため、アジやイワシほどは嬉しくないのが正直なところ。



しかし実際に食べてみると、とても美味しい魚です。



お店で出しているのはあまり見かけないので、岡山に行ったら是非食べてみたかったままかり料理。



定番の有名店である、こちらのお店に行ってみることにしました。







この日は平日の水曜日、お店には夜営業開始直後の17時過ぎに訪問。



他にお客さんはおらず、17時半までの滞在で1人増えただけでした。



こちらのままかり亭は、築180年の米蔵を改築した店舗で、美観地区ならではの古風なたたずまいが魅力的。




メニューは地魚料理を中心としたラインナップ。



ままかりを食べるなら、特に人気なのが色んな料理を楽しめる「ままかり定食」。



今回はこちらを注文。



【ままかり定食】2700円(税込)



内訳は、ままかりのお刺身、ままかりの酢漬け、ままかり寿司、小鉢、お味噌汁、甘味と書いてありました。



ただ実際はこれより多かったです。








最初に小鉢(前菜大根酢漬け、えのきと水菜のおひたし、南蛮漬け、黒豆の煮物)、酢漬け、刺身が来ました。



酢漬けは焼いたものを三杯酢に漬けたものと、生のままかりに塩をあてた物を甘酢に漬けたものの2種類。



骨ごと頭も食べられるくらい柔らかく、さっぱりとして美味しいです。



特に焼きは風味も香ばしくて、より好みでした。






刺身はたこのぶつ切りと、ままかりの糸造り。



タコは弾力はありますが柔らかいです。



ままかりは青魚特有の風味はあるもののクセはなく、プリッとした身に大葉の刻みがよく合って美味しいです。






次は野菜の炊き合わせ。



出汁の効いた味付けで、冷やしてあります。



特にトウモロコシがシャキッとした食感で、香ばしい風味がたまらない美味しさでした。






次はままかり寿司。



ままかりは酢締めにされており、醤油をつけなくてもそのまま食べられます。



柔らかい身にふわっと広がるままかりの風味。



中のわさびが強めに効いていて驚きましたが、これも美味しかったです。








ご飯は白米ではなく山椒じゃこご飯。



ほんのりと広がる山椒の風味に、優しい甘さの効いた素朴な味付け。






最後のデザートにはトマトのコンポート。



グチュっとした食感や青臭い感じは全くなく、若干サクランボに近い味わいで驚きました。




自分で調理しても美味しいと思った魚ですが、やっぱりプロが作る料理は素晴らしいですね(^^)



好きです、ままかり!



ご馳走様でした!





ままかり亭

050-5869-8322

岡山県倉敷市本町3-12 

https://tabelog.com/okayama/A3302/A330201/33001438/