(※訪問時期が7月中旬の時間差更新です。)
福岡県久留米市にある、「うなぎのせいろ蒸し」が人気のお店『富松うなぎ屋』。
ハッキリとした創業年はわからないのですが、約80年の歴史あるお店だそうです。
店舗は黒田本店と荒木店の2店があります。
うなぎのせいろ蒸しは、天和元年(1681年)創業の「本吉屋」が発祥と言われている、福岡県柳川市の名物。
タレをまぶしたご飯を蒸し、焼き上げたばかりのうなぎの蒲焼きを乗せ、その上に錦糸卵をあしらい、もう一度蒸して作るそうです。
柳川市のうなぎ屋では、うなぎのせいろ蒸しがメニューに並ぶのが一般的のようですが、柳川市から近い久留米市においても同様で、せいろ蒸しを提供しているお店が非常に多いのが特徴。
せいろ蒸しは全国的にそんなにメジャーではなく、食べられるお店も限られているので、久留米でもうなぎを食べておこうと思いました。
食べログでお店を探してみたところ、うなぎ百名店に2018年と2019年の2年連続で選ばれるなど、高評価だったこちらのお店が特に気になり、行ってみることにしました。
お店は大善寺駅が最寄りですが、徒歩30分くらいとかなり離れています。
筑後川に合流する広川に沿って走る、県道47号線沿いの立地。
駐車場は結構広かったです。
この日は平日の火曜日、お店には開店時間の10時頃に到着。
かなり混雑するお店と聞いていましたが、なんと待ちも先客も全くおらず、私1人のみでした。
私が退店する10時半まででも2組増えただけでした。
平日なので空いていたんですかね?
メニューは人気のせいろ蒸しの他、うな丼や蒲焼の定食などがあります。
サイドメニューには鯉料理などがありましたが、う巻きや肝焼きといったメニューはありませんでした。
今回は目当てのせいろ蒸しを注文!
普通と特上がありましたが、普通の方を注文しました。
せいろ蒸しの提供までに、サービスで骨せんべいをいただきました。
結構太い骨を使っていて、カリカリやパリパリより、バリッゴリゴリッという感じの力強い食感で美味しかったです。
【セイロむし】2400円(税込)
せいろ蒸しだけでなく、肝吸い、漬物、酢の物がついています。
蓋を開けるとホカホカの熱々。
特にご飯はかなり熱かったので、真剣に火傷に注意です。
うなぎの身は薄めでそんなにボリュームはありません。
ふっくらホロホロでしっかり蒸された感じの柔らかい食感。
タレは創業以来継ぎ足しで作るそうですが、塩気は控えめで甘さが際立つ優しい味わい。
結構あっさりしているので、ほんのり香ばしい風味とうなぎ本来の味わいを楽しめます。
ご飯もしっかり蒸された感じのふっくらやわやわ食感。
蒲焼の香ばしい風味とうなぎの旨味が染み込んでいて、味付けは濃くないのに、とても味わい深く美味しいです。
ただ、猫舌の私には真剣に熱すぎて、しばらく時間を置いてからでないと食べるのが困難でした。笑
これだけ熱々で楽しめるのはせいろ蒸しの魅力でもあります。
ふんわり錦糸卵もうなぎと良く合いますね。
玉子とうなぎの相性については、う巻きで折り紙付きです。
酢の物や漬物はオーソドックスな感じで、肝吸いは肝がかなり大きくてお得感ありました!
本吉屋でもうなぎのせいろ蒸しは食べたのですが、こちらのお店の方が値段がお手頃なのは嬉しかったです。
空いていたのも良かったですが、これについてはタイミング良かっただけですかね?笑
ご馳走様でした!
富松うなぎ屋 黒田本店
0942-26-3608
福岡県久留米市大善寺町黒田83-6