昭和24年(1949年)創業、博多名物「一口餃子」のルーツと言われるお店『宝雲亭』。
創業から70年になる老舗で、現在の店主は3代目になるそうです。
1個9gという小ぶりで食べやすい形の一口餃子は、先代がいた満州の流れをくんでいると言われており、当時から形も味付けも完成していたそうです。
宝雲亭は博多中洲にある本店の他、暖簾分けのお店がいくつかあるようです。
同じ店名の一口餃子を以前長崎で食べたことがあり、この長崎のお店も、博多の宝雲亭から暖簾分けされたという情報を目にしました。
ただ長崎の宝雲亭と博多の宝雲亭の餃子は、見た感じだとあまりにも違いが大きいことに驚きました。
しかし調べても歴史の真偽についてハッキリとわからず、どういう関係なのかは謎のままです。
知っている方には是非教えていただきたいです。
長崎の宝雲亭の餃子がとても美味しかったので、博多の宝雲亭も必ず行ってみたいと思っていました。
お店は中洲川端駅が最寄りで徒歩5分くらいの距離。
錦小路沿いにあり、長浜屋台やまちゃん中洲店の隣でした。
この日は平日火曜日、お店には21時半頃の訪問。
店内はお客さん数人と空いていました。
餃子は定番の一口焼餃子、また2011年より新たにメニューに加わった、糸島半島で育つ黒豚を使った黒豚焼餃子の2種類。
餃子以外の一品メニューもいくつかあり、特にニラ卵とじは定番メニュー。
今回はソフトドリンクで烏龍茶、ニラ卵とじ、一口焼餃子一人前を注文。
メニューにはお通し200円いただくと書いてありますが、何故か何も出てこず会計は1450円でした。笑
【ニラ卵とじ】600円(税込)
トロトロっと半熟の卵に、しんなりシャキシャキとしたニラの食感。
ほんのり塩胡椒にあっさりめの中華風味付け。
ニラの風味がいっぱいに広がり、シンプルですがとても美味しいです。
量は少なくてあっという間にペロリ。
そう思うと少し高めに感じます。
【一口焼餃子1人前】550円(税込)
餃子は確かに一口という小ぶりサイズ。
皮はやや厚めでこんがりカリッとした焼き目がつけられています。
餃子のタネは牛肉3豚肉7という割合の合挽ミンチに、佐賀や淡路や高知などの甘いタマネギ、色付け程度にニラが使われるくらいで、ニンニクは不使用。
脂っこさはなくて、少しパサっとした舌触りの素朴な味わい。
福岡の老舗「ジョーキュウ醤油」を使ったタレに、薬味は名物の柚子胡椒を添えるのも福岡の餃子の定番。
こちらの柚子胡椒はそんなに辛さが強くないので、タップリ使うくらいでちょうど良かったです。
柚子胡椒と餃子の組み合わせ、ラー油よりも大好きです。
長崎の思案橋の宝雲亭で食べた餃子は、油も肉汁も染み出すジューシーなタイプだったので、今回の餃子と全然違うタイプ。
見た目だけでなく、味も長崎とは大きく異なりました。
一口餃子や宝雲亭の歴史についてはやっぱりよくわからないので、他の暖簾分け店にも行ってみて、色々勉強したいと思います。
ご馳走様でした!
宝雲亭
092-281-7452
福岡県福岡市博多区中洲2-4-20