
著者: 村上 春樹
タイトル: アフターダーク
勝手に採点 ☆☆☆
美貌でモデルをしている姉と平凡な容姿だが賢く、自分の
スタンスを崩さない妹。
眠り続ける姉と深夜の町で佇む妹。
二人を取り巻く人間模様を独特の象徴的なタッチで描く村上
春樹待望の新作。
いつもの作品よりかなり抽象的でピンと来ないのが第一印象。
ストーリー云々というよりも、常に眠り続けている姉の存在が
本書のポイント。残念ながら、著者の意図する真意が伝わらな
かった。
妹と姉の知り合いの絡みもアッサリしすぎて物足りない。何と
言っても深夜から早朝までの話しなので致し方ない気も・・・。
それでも惹かれたのは、ラブホテルの従業員と妹のやりとり。
何気ない記憶の引出をいっぱい持ち続けることの重要性。
従業員の生い立ちもさることながら、彼女の一言が胸に沁みる。
村上春樹の新境地を楽しむには、読み手の読解力、想像力も試
される。








