数学・化学講師 佐藤学による受験生に役立つ濃縮ポイントと…etc -123ページ目

センター試験に出る「におい」に関する問題

今回は、センター試験(1996~2012本・追試験)で出題される「におい・香りを問う物質」はなにか調べてみました。

ちなみに、においという漢字には、「臭い」と「匂い」の2通りありますが
この違いがわかりますか?

「臭い」は、汚水などのくさい「悪い」におい、
「匂い」は、果物、花などの「よい」におい
のときに使います。

化学で使われるにおいに関する表現は

特異臭、特有のにおい、腐乱臭、刺激臭、果実のような芳香

などがあります。特異臭と特有のにおいは、同じと考えていいでしょう。

さて、問題です!

センター試験(1996~2012本・追試験)で、「におい」について最も多く出題された物質は何でしょう?
※問題の一部に、においに関する問いを含む問題。




正解は、


二酸化硫黄で3回です!


二酸化硫黄の臭いはなんでしょう?


特異臭ですね。


毒性に関しては、出題回数1位が硫化水素で
においに関しては、二酸化硫黄というのは面白いですね。



二酸化硫黄以降の順位は、

2位は同率で
硫化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニア、塩化水素、酢酸エチルで2回です。

硫化水素は腐乱臭。
二酸化炭素、一酸化炭素は無臭。
アンモニア、塩化水素は刺激臭。
酢酸エチルは果実のような芳香。
ですね。

7位は、
ベンゼン、アセトン、オゾン、ホルムアルデヒド、ギ酸、塩素、一酸化窒素、
二酸化窒素、アセチレン、フェノール、ヘリウム、アルゴン、ネオンの1回です。

二酸化窒素、塩素、ホルムアルデヒド、ギ酸は刺激臭。
オゾン、ベンゼン、アセトンは特異臭
一酸化窒素、アセチレン、ヘリウム・アルゴン・ネオンの希ガスが無臭です。


気体のにおいは

二酸化炭素をのぞく酸性気体、塩基性気体のアンモニア、オゾンには臭いがある。
オゾンをのぞく中性気体、希ガスは無臭。

と覚えましょう。


最後にまとめてみました。

刺激臭……アンモニア塩化水素二酸化窒素塩素、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ギ酸、酢酸
特異臭……二酸化硫黄オゾン、ベンゼン、アセトン、フェノール
腐乱臭……硫化水素
無臭……一酸化窒素一酸化炭素水素酸素窒素二酸化炭素アセチレンヘリウムアルゴンネオン


紫色が中性の気体、赤色が塩基性の気体、青色が酸性の気体です。

芳香族化合物は名前の通り、芳香をもつものが多く、
分子量が比較的小さなエステルは、果実のような芳香をもち、香料などの原料となります。

センター試験に出る「毒性」に関する問題

毒性を持つ物質は数多くありますが、センター試験(1996~2012本・追試験)で出題される「毒性を問う物質」はなにか調べてみました。

結果は、有毒な「気体」についての問題が大半でした。

有毒な気体で覚えておきたいものは

オゾン、塩素、フッ素、二酸化硫黄、硫化水素、一酸化炭素、二酸化窒素、ハロゲン化水素

などが挙げられます。

では、この中で最も多く出題された気体は何でしょうか?


正解は、



硫化水素で4回です!



例えば、2008年度 追試験の正誤問題

■『第3周期16族元素の水素化合物は,悪臭をもち,有毒である。』


答えは、

「正」ですね。

第3周期16族元素はSで,その水素化合物は硫化水素です。
硫化水素は,腐乱臭があり,有毒です。


2002年度 追試験の問題は、化学物質の保存と取扱いに関する正誤問題。 
■『硫化水素は,ドラフト中で扱う。

これは当然、有毒なので、ドラフト中で扱うのが正しいですね。

では、硫化水素以降の順位はどうでしょうか?


2位は同率で
二酸化硫黄一酸化炭素で3回。

二酸化硫黄は刺激臭があり,大気汚染や酸性雨の原因物質です。
還元性があり漂白作用があることも一緒に覚えてください。


2001年度 本試験での正誤問題。
■『硫黄を燃焼させると有毒な気体となるが,この気体をさらに酸化して得られる物質は重要な工業原料である。』

これは、「正」ですね。
酸化して得られる物質というのは、三酸化硫黄で、接触法で硫酸を作る際の重要な工業原料となります。


一酸化炭素は説明するまでもなく有毒で

一酸化炭素は、酸素と比べて200倍以上強くヘモグロビンと結合するため,一度、一酸化炭素と結合したヘモグロビンは酸素と結合できず,血液の酸素の運搬能力が著しく低下するので,死に至ることがあるわけです。

閉め切った室内で炭を燃やし続けると、酸素の量が減少し,不完全燃焼を起こすため、一酸化炭素が生成するので、注意してください!

続いて、4位は

塩素で1回です!


2007年度 本試験の問題文では
■『トイレや浴室用の塩素を含む洗剤を成分の異なる他の洗剤と混ぜると,有毒な気体が発生することがある。』
とありました。

塩素を含む洗剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウムNaClOで、弱酸+強塩基の塩で、酸を加えると,
「弱酸の塩」+「強酸」→「 弱酸」+「強酸の塩」
NaClO + 2HCl→ NaCl + H2O + Cl2 

の弱酸の遊離反応より有毒な塩素ガスが発生します。


いかがでしたか?


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センター試験に出る炎色反応

炎色反応とは、『アルカリ金属やアルカリ土類金属などの塩を炎の中に入れると
各金属元素特有の色を呈する反応』で、
「夜空に上がった花火がさまざまな色を示すのは、炎色反応によるもの」です。(2008年本試験出題)

ここで問題です。
1996年~2012年(本・追試験)において、
炎色反応に関する問題で最も多く出題された元素は何でしょうか?


正解は、ナトリウムで4回です。
ナトリウムの色はなんでしょう?


黄色ですね!


では、ナトリウムの次に出題された元素は何でしょうか?

これは意外にも

なんと!!
マグネシウムです。

えっ?マグネシウムって何色?
って思った人もいるでしょう。

知らないはずです。
マグネシウムは炎色反応を示さないのです。

『マグネシウムは炎色反応を示さない。』
という正誤を問う問題が3回出題されていました。

これは非常に盲点ですね。

炎色反応を示すのは、
アルカリ金属、アルカリ土類金属、銅で
マグネシウムは2属元素ですが、アルカリ土類金属ではないので炎色反応は示さない!
と覚えましょう。

ちなみに出題回数

3位は
カリウムの2回

4位は
同率で
カルシウム、銅、バリウム、リチウムの1回です。

ストロンチウムは出題されていませんでした。

炎色反応の覚え方は、
Li(赤)Na(黄)K(紫)Ba(黄緑),Ca(橙)Cu(青緑)Sr(紅)
「リ(Li)アカー、な(Na)き、 K村。 馬(Ba)力を、借(Ca)りようと、努(銅=どう)力 するも(貸して)くれない。
が有名ですね。




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