GW中に予約を入れてもらった脳神経外科内科でのMRI検査。
よく晴れたとても温かい日だ。
自分一人で運転して病院に向かう。
通勤以外にほぼ運転してこなかったが、この病院までは不安は無かった。
自宅を出てすぐの狭い道路以降に不安は無い。
休日という事もあり交通量は多く感じるが、流れが早いより自分には丁度いい。

休日の病院の駐車場は空いていた。
確か今日は一般の患者にはMRI検査は入っておらず、特定の会社にだけに開けているという事だった。
主治医の計らいで自分もそこに入れてくれたのだった。
ちょっぴり特別感があり、嬉しい気持ちで予約を入れてもらっていた。

主治医から聞いていた、いつもとは違う受付に向かう。
入って改めて分かったが、基本的には病院は休みで、この検査の為だけに開けているようだった。
正面入口は開けておらず、別の入口から入り、とても静かな院内の階段を上った。
初めて入る病棟の受付で丁寧にMRI検査室の場所を教えてくれた。

場所を聞くと向かいながら段々と見覚えのある場所に来ているのが分かった。
あれ、自分が入院していた病棟で、階も同じだ。
見慣れた場所に戻り、とても懐かしい気持ちになった。
教えてもらった順路とポイント通りにMRI検査質に辿り着いた。
検査室に入り名前を名乗り受付票を渡した。
そして検査室の様子を見た。
入院中に2回受けたあのMRI検査室だ、覚えている、間違いない、あの検査室だ、こんなに入院部屋から近かったのか。
当時は看護師に連れて行ってもらい、病棟のレイアウトも分からないままだったので理解できていなかった。
こうして自力で行くと、当時の理解の出来なさが改めて自覚出来た。
そしてここで聞き覚えのあるテンポ180くらいのリズムで鳴り響く電子ドラムのような音。
あの時の音だった。
検査士の指示で更衣室に行き着替える。
ここもあの時と同じだ。
なんだろう、入院中の記憶は、まるで夢のような時間と空間で、今それを現実だったと再認識しているような不思議な感覚だった。

着替えを済ませMRIに向かう。
覚えのある手順と注意事項を聞き横になり体を固定された。
ここから約20分このままだ。
体のどこか痒くなったらどうしよう、、、とか考えながら目を閉じた。
ちなみに自分はMRIの中で目を開けた事は1度も無い。
怖くて開けれないのだ。
無になるしかない、頭をカラにしよう。
こうして長くて、終わってみれば短い約20分だった。
どこも痒くならず、恐怖も感じずに終えた。

淡々と終え着替えて検査室を出た。
帰りは、さらに懐かしむようにゆっくりと味わうように院内を見ながら歩いた。
病室やナースステーション前を通らない教えられた順路で病棟を出た。
ひと気のないとても静かな院内だった。

無事検査を済ませ、何事もなく帰路に着く事が出来、妻にも今日の事を報告した。