大寒も過ぎ1月も終わり、お世話をしている菜園を見た。
いい意味であまり手を入れず、放ったらかしの菜園だ。
容赦無く生えてくる草を敵にせず、肥料と言えば今は米ぬかだけを振り撒いている。
おかげで手がかかる部分はあるが、結果、お金はかからないやり方になった。

父親が倒れてすぐに自分が菜園を引き継ぎ、今に至る。
もう5年半が過ぎた。
引き継いだ2年目に今の自然農法を知り、強い興味を抱いた。
草を抜かず、生かすやり方。
草刈りから解放される、と安易な希望も持ってしまったが、それは違った。
春から秋にかけて、特に真夏の草は最強だ。

草全般に言えるのは、あれらはスーパー植物だ。
あらゆる条件下でも生きようと群生化する。
地を這うものもあれば、上に上に伸びようとするものもある。
地下を根が匍匐して人知れず占領していく草もある。
硬い土にでも姿を現し、石と石の小さな隙間でも居場所にする。
アスファルトを突き破るものもあれば、岩の上にも住処を選ぶものもある。
昨今の灼熱の真夏もへこたれることはなく、野菜は障害を受けるばかりだ。
真冬はそれまでに生えていた草は雪や霜、氷点下でも静かに耐えている。
刈っても刈っても再現するその姿は無敵の植物だ。
誰も住まなくなり、手入れをしない家屋敷は数年で草木に覆われて飲み込まれるだろう。
菜園も少しでも土が露出していようものなら、ひと夏もあればすぐに草に覆われてしまう。
それは見事なまでに緑化していく。
野菜の苗が小さい時は、草の成長の勢いで簡単に消滅してしまう。
数日菜園の世話が出来なかったら、その間に景色は見事に一変している。
まるで大地を、地球を守っているかのようだ。
宮崎駿氏の風の谷のナウシカのテーマは本当に理解できる。

人間は草だけを取り上げても、こんな自然と向き合い、付き合っているのだ。
野菜づくりには草は一切不要と思ってしまうが、これを生かす方法を知り、自分は試している。
その試みは4年が過ぎた。

現時点の状況は、、、。

まだまだ途上だが、堆肥を一切入れない母親のもう一つの菜園とは全く違う。
母親の管理する菜園の土はカチカチの痩せた土になっている。
因みに母親は草が大、大、大嫌いだ。
草を憎んでいる。

仕事をしながら、また、後遺症とPPPDを抱えての野菜づくりは試行錯誤の連続だが、無理のない範囲で出来ている。
夏から秋にかけて植え付けた野菜は真冬の今、家族が食べられるだけではあるが絶えず収穫出来ている。
0℃に迫ろうかという気温の中構わず、ネギがいる~、との妻のひと声で家の横の菜園で収穫するのはかなり辛いが、そんな中でも収穫出来る嬉しさと、それを食べられる喜びには代えられない。
初めて植えた品種の野菜が好評なら、次もまた頑張れる。
リハビリや体を動かすにも良い。
もっと早くやり始めれば良かった。