極寒の地へと足を踏み入れ
さらに北へと向かうとそこは寝太郎の村でした
ここから東に向かい南へと下ると
そこは希望の都がかまえる希望と絶望の国
寝太郎が眠っていて通れません
いや、端っこが少し通れそうじゃないか
いや、踏んづけて行けばいいんじゃないか
いや、カメに助けてもらうべきだろ
いや、それよりもキジは飛べるし通れるんじゃないか
なんて思っても浦島には勇気がなく言い出せませんでした
どうやら氷室の削り火が
寝太郎を起こす唯一の手段だと言います
オー!ノー!ニューヨーク!
どうやら「かぎなわ」が必要なようで
かぎなわ職人のきっちょむさんの家へ向かうと
タマゴをくれたら作りますとのこと
やっとキジの出番が来たかと思いましたが
そんな会話はまったく出てこないまま
桃太郎はタマゴを探しに花と木の国へ逆戻りです
タマゴはどこにも売ってませんでした
しかし桃太郎の記憶の片隅にはニワトリがいました
その記憶をたどるとそこは自分が生まれ育った家
おじいさんよりも先にニワトリに話しかけました
するとどうでしょう「ポコン!」という音と共に
新鮮なタマゴが生まれたではありませんか
急いできっちょむさんの元へと戻ると
かぎなわを手に入れ氷の塔へと向かうことになりました
しかし入り口の扉が閉まっていて入れません
村人から聞いた話によると
左側に洞窟があるので
そこの地下から塔へと登ることが出来るらしいのです
その先に待ち受けていたのは
雪と氷をあやつる鬼の王族「夜叉姫」でした
その瞳の奥には殺戮しか見えなかった
しかし負けるわけにはいかない桃太郎たち
とうとう夜叉姫が本気を出し分身の術を使った
すると夜叉姫の顔が少しずつ変わっていくではないか
そう思い始めた夜叉姫
桃太郎たちといっしょに旅をして
その言葉の意味を確かめたいと・・・
狂気は侠気へと変わり正義の力が生まれたのです
桃太郎の勇気
金太郎の力
浦島太郎の知恵
そして夜叉姫の愛が加わり
今、桃太郎たちは
どんなことにも負けない強さを手に入れたのです
氷の塔の頂上を目指す桃太郎
落ちないように先へと進みます
しかしその前には醜女がいて
氷室の削り火を渡してくれません
なんというわがままジュリエット
醜い文と書いて「文醜」
これが今流行りのDQNネーム
桃太郎はついにガラス細工のフィーリング
氷室の削り火を手に入れたのでした
氷室の削り火を使ってみると・・・
そのまま橋を渡り東へと向かっていき
桃太郎たちは無事に橋を渡ることが出来ました
この村を南へ下ると極寒の地とはおさらばです
桃太郎は眠っている寝太郎を横目に
眠れないジェラシーを抱きながら
寝太郎の村を後にしたのでした
めでたしめでたし