

ある夜。


9月に次男
の運動会で話してから
もやもやしつつも
ようやく少し心が落ち着いた10月の半ば。
そろそろ寝ようかと思った22時。
電話が鳴りました。
こんな時間に電話がなることは珍しいので
だれだろうと思って見てみると
冴島さんでした。
「メメちゃん!遅くにごめん!!
どうしてもお願いしたいことがあって!!」
え??ど、どしたの??
「今晩だけでいいから、
下の息子を泊めてもらえないかな!?」
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いや、それはいいけど、どしたの??
「ごめん、ちょっと今、時間がなくて![]()
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息子が自転車で行くので、よろしくお願いします!
またちゃんと説明するから!!
」
と、まくしたてられて電話は切れました。
えーー??![]()
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弟くんは小太
と同い年で
幼稚園から一緒の幼馴染です。
仲良しなので泊まるのはかまいませんが
明日も学校あるし…いったい…?
それに今までにないほどに焦っている様子が
非常に心配です…。
ということは…長男くん関係かな…
と、なんとなく思ってしまいます。
15分後くらいに弟くんがやってきました。
なんとも悲しい顔をしているので
とても理由を聞ける様子ではなく
早々に小太
の部屋へ案内。
お風呂もご飯も済んでいるようでしたので
少しならゲームしてもいいけど
12時までには寝なさいよ。明日、学校だし。
と伝えてドアを閉めました。


翌日。


弟くんは小太
と学校へ。
中太
が
「どしたん?なんかあったん?」
と気にしている様子でしたが
何があったのかはメメ
にもわからない。
能天気に
「また泊まりに来てほしいなぁ
」
と言ってる幼太
が救いです![]()
(少し遊んでもらったらしい)
昼過ぎに冴島さんから
「昨日はごめんなさい」
と連絡がありました。
仕事中でしたがちょっと抜けて話を聞きます。
すると…。
「家に…人が来てね…」
人?
「いわゆる借金取り…」
は??????
要点をまとめますと
1.長男は闇金からお金を借りていた
2.借りたのは3万円だが暴利で利子を返すだけで精一杯
3.あの手この手で返してきたけどついに返せなくなった
4.貸し主が昨夜、家まで取り立てに来た
ということ。
そこでお金を借りる際に
自分の学生証、保険証のコピーをとられており
自宅の住所も学校もすべてバレている状態。
ここのところ家の電話には
無言電話が何度もかかっていたそう…。
「絶対にない、って言ってたんだけど…
嘘だったの…
」
一番あたってほしくない予想が
的中してしまいました…![]()


その後の対応。


幸か不幸か、冴島さんの家のすぐそばには
交番があります。
そこで、借金取りに気付いた時、
交番に電話をしたんだそうです。
ちょうどおまわりさんがいたので
すぐに駆けつけてくれて
借金取りは一時退散。
おまわりさんが言うには
・借金はもう返す必要がないから相手にしない
・なにかあればすぐに連絡を
・報復してくる場合があるので外出時は気をつける必要がある
・娘さんと小さいお子さんはできれば避難した方が良い
ということだったそうで…
それで弟くんをメメ家に、ということだったようです。
娘さんは別のお友達の家に避難。
それは危険だね・・・。
じゃあ、弟くんはしばらくうちで預かるよ!
と言ったのですが
「ううん、今日中に近所のアパートを
借りるから、なんとかなると思う
」
そういえばご主人、不動産関係でした。
「メメちゃんちを巻き込んでごめんね・・・。」
いやいや、それは全然![]()
そもそももう返す必要のない話ならなおさらでしょう。
「おまわりさんの話だと、
下の子達の学校の行き帰りが
危ないかもしれないって言われて・・・」
おぉ・・・![]()
「相手の正体がわかるまで、気をつけてほしいって」
正体はわかりそうなん?
「いや、長男が知ってた携帯番号からは
わからないみたいで。
今も調べてもらってる・・・」
判明しないと落ち着かないよね・・・。
「そうなんだよね・・・
それと・・・長男のスマホに
シグナルっていうアプリが入ってて・・・」
シグナル・・・どこかで聞いたような・・・
あっ??!!それって!!![]()
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「そう・・・例の・・・闇バイトの・・・
今日、警察署に行って話聞かれるみたい・・・。」
もちろん、正しい使い方をすれば
アプリに罪はないのでしょうが・・・
闇金が出てきて
闇バイトでうわさのアプリが出てきたら
もういろいろ想像しちゃうでしょう・・・![]()
「本人は指示されてインストールしただけで
何もしてないって言ってるから・・・
そうだと信じてる…信じてるんだけど…
」
と、冴島さんは泣いてしまいました・・・。
もうぉぉおおおおお。
どんだけ困らせてんだよ![]()
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てかさ。


前にも書いた話で恐縮ですが
ここまできても
長男くんが一体何にお金を使っているのかが
よくわからないのです。
どれだけ聞いても
「自分でもよくわからん」
「普通に買い物した」
と言い続けるか
「・・・」
無言。
確かに多少の買い物はあったようですが
それでこんなに激しく借金することになる?
ハイブランドのお品を買っているわけではなさそうだし
ギャンブルに依存している様子でもない。
冴島さんのクレカでのキャッシングだけでも
100万円借りてたそうですが
(てかそんなに簡単に100万借りれるの??)
何に消えたの?
全部闇金に??
なんかそれも順序が違うような・・・。
むしろそこがミステリー過ぎて怖い![]()
とはいえ、警察も介入する話になってしまったので
これで…長男くんの目が覚めることを願うばかり…。
と思いながらまたしても眠れぬ日々を過ごすことに…。
こんな話にお付き合いくださって
ありがとうございました![]()
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次回で、最終回(?)になります。
お時間あったら覗いてみていただけると
幸いに存じます![]()





