こんにちは、メメと申します
家造りの真っ最中です。
こんな辺境のブログへ来てくださって
ありがとうございます
本日は綴じ込み話です。
また、お休みのため、
予約投稿となっております。
反応が鈍くなることをお許しいただけますと
幸いに存じます。
もしもお時間ありましたら
お付き合いいただけますと幸いです
最初の話が気になったら…
こちらから…
その続きも気になったら…
こちらから…
その後やること
警察官が去ったあと
改めて家の中を確認しました。
部屋の机の上に
「〇〇、○○へ」
と、オバの二人の息子さんあての遺言書的なものがありました。
オトンが驚いていましたが
メメは知っていました。
これはオバが、ご主人が亡くなった頃から
ずっと準備されていたものでした。
その日がいつ来ても良いように、
オバは準備してるんだなぁ、と感心したものです。
でもまさか、こんなに早くに活用される日が来るとは…
それは誰も思いもしなかったことでした。
おっといかんいかん。
まずはガラスの破片をなんとかせねば…
と、その前に葬儀屋さんか
イトコ兄に電話し、相談。
「飛んで帰るべきなのはわかっているが
出発には少し時間がかかりそう。
おそらくそちらへの到着は深夜0時以降となりそう。
申し訳ない。」
との事。
「うん、まあ、ちょうど連休だし
こっちは大丈夫だから
気をつけて帰ってきてね。」
と伝える。
オトンにそれを言うと
「え!親の一大事に…もっとぱーっと帰ってくるかと…」
まあ、その気持ちもわからんでもない。
けど
【危篤】と言われて帰るのと
【死亡】と言われて帰るのでは
後者の場合、
もう「急いでもしょうがない」感はあるように思う…。
しかもイトコ兄は医療従事者で
さらに言えば医療崩壊真っ只中地区(2022年2月)の人なので
いろいろ事情があるのでしょう…
とか話しながら
再度ガラスの破片を見る。
ひっどいなこれ
ルンバがいますが
ルンバってガラスの破片吸ってくれるんやろか?
無理そうかな…
ガラス食べるのかわいそうやな…。
しかたないので箒を探しますが…
無い
探し回っていると、
冷蔵庫の中があまり入ってなくて
元気そうに見えても食は細くなっていたんだなぁとか
洗濯物が干しっ放しになっていたことで
普通に生活してたんだなぁとか
食洗機のところに
メモ用紙が貼ってあって
「まだ洗ってない」
と書いてあったり
電話機のところには
「ワクチン3回目、○月○日予約」
なんてメモもあって…。
そのどれもが
死の予定なんて微塵もなかったのよ、と
メメの脳に刺さってきて
じんわり涙が出そうになりました
しかし。
今はガラスをなんとかせねば…。
と、年代物のスティック掃除機を発見したので
そちらで掃除を実施。
オバよ…横でガサガと騒がしくてすまんね…
しかしメメ家三兄弟が来たときは
もっと大賑わいだったのだから
これじゃまだ足りないかもねー
などとオトンと話しながら掃除。
あまりに寒いので
エアコンを入れようかと思いましたが
ご遺体的にどうなんだろ??
と思ってしまって
↑ミステリ好き病?
暖房入れられず…サムイ
戸締まりって
そうこうしていると葬儀屋さんがやって来て
オバを運び出すことに。
その時ふと気づきます。
あれ??
窓、壊されてるし
あれだけ警察が来て騒いでたから
オバが亡くなったことは
周囲に全バレだろうし
そもそも一人暮らしだったことも
ご近所さんはご存知だろうし
この家、空っぽにしていいの??
まさかの事態です
せめて壊された窓をガムテープ等で補強して、
と思うのですが
どこにも見当たらない!!
ガムテープの無い家ってあんのね・・・
あ、そういえばさっき警察の人が
「貴重品の確認をー」って全部机に並べたなぁ。
なんせ通帳記入にまで行ってるくらいだから
今この家にある貴重品は
おそらくすべてここにあるんだろう!
じゃ、これをかばんに詰めて出かければ
盗るものもないってことじゃね??
家電を盗まれたらそりゃもう、どうしよもないわ
ってことで慌てて現金、通帳、クレカなどを
お高そうなブランドバッグに詰めます。
↑実際お高いかどうかもわかりませんが
オトンと二手に分かれる、という案もあったのですが
どの道、家が空になる時間は発生しそうだったので…。
葬儀場にて
葬儀場についてからは
特にやることもなく。
葬儀場の方からは
「最近は、ご遺体だけお預かりして、
ご家族は家に帰られる場合も多いですよ」
と言われましたが
やはりオバを一人にするのは忍びなかったので
とりあえずイトコにバトンタッチするまでは
側にいることに。
そうそう。
運び込まれて最初に葬儀場の方が
「こちらの特別製のお線香でしたら
8時間、付け替えなくても大丈夫です!」
と言ってきて
まるでテレビショッピングみたいな展開が発生したことに
ちょと笑いが出そうになりました
だってこのあと
「お値段は1万2千円なんですが・・・」
って・・・
いや、もう、わからんけど
ご遺体のそばではお線香切らしたらアカンらしいから
オトンと目で会話して
「それにしてください」
って言ったけどね。
お値段言わずに使うわけにはいかないんでしょうし
葬儀屋さんも商売ですからね…でもビミョー
その後、葬儀の打ち合わせはどうしましょーと聞かれますが
やはり子どもが来てからのほうがいいでしょう、
ということで、明日の朝に持ち越しに。
「では、また明日の朝よろしくおねがいします」
ってことで、
夜間の出入りの仕方を教えてもらってこの日は終了。
腹が減っては…
ふー、っと一段落したらなんだかお腹が空いたことに気付く。
考えてみれば昼前に出発してから
何も食べていなかった
「なんか食べようか。」
とオトンにいうと
「だなぁ。こんなときでもやっぱり腹は減るもんだなぁ」
とオトン。
葬儀場の側には
寿司屋と焼肉屋があったけど
さすがにそんな気分ではないし
オバを一人にしたくなかったので
コンビニへ買い出しに行くことに。
オトンはきっと泣きたいだろう。
でもメメがいるから
泣くに泣けないのだろう。
一人の時間を作ってあげたい。
切実にそう思いました。
しかし、部屋を出てからハタと気付く。
土地勘がないので
コンビニがどこにあるのかわからない
葬儀場の守衛さんにたずねて
地図を描いてもらって
ぼちらぼちらと歩いていってみた
数年前にはここでオバといっしょに
オバのご主人を見送った。
まさかこんなに早くオバを送ることになるとは・・・。
店がある割に人の気配はまったくない夜道を歩きながら
涙がこみ上げてくる。
くそ。
泣かねーーぞ。
オイラは絶対泣かない
ちょうどローソンと100均があったので
おむすびと、味噌汁と
おつまみと…
オトンの好きなビールも買おうかと思ったけど
イトコが来れば我らは車を運転して
家まで帰らねばならんだろうから
ここはやめておこう。
コーヒー、紅茶、ミルクと砂糖なんかも買って
あと一応ガムテープも買ってw
葬儀場へ戻る。
本当に寝てるみたいなオバに挨拶して。
部屋の奥のテレビをつけて
Mステの恋うたなんとかを見ながら
ご飯を食べた。
御役御免
夜11時。
イトコ弟夫妻が到着。
警察からの報告、
葬儀屋さんからの伝達事項、
お世話になったご近所さんの事、
現在の自宅の状況、
などを伝えて
貴重品のバッグを渡して
オトンとメメは帰ることになりました。
帰り際、イトコ弟嫁から
「あ!!メメちゃん、このバッグてメメちゃんの??」
と言われたので
「ちゃうちゃう!どう見てもちゃうやろw」
「そうかぁ、お義母さんこんなお高いの持ってたんやなー」
「そやね、オバちゃんの一番の高額バックちゃう?」
と笑い合って、帰路についた。
みんな最後まで泣かなかった。
大人だからかな。
子どもなら泣けるんかな。
そんなことを思いながら
真夜中の高速道路を
鬼滅の「残響哀歌」を始めとする
アニソンを爆音で流し、
全集中で唄いながら帰りました。
さて、この話は今回で終わりです。
ところどころでポロポロと泣きながら
ナガナガと書きました。
アラフォーという、年齢ですので
周囲で人が死ぬこともだいぶ身近になり
耐性もそれなりにデキてきたと思うのですが
そんな中でもこれだけダメージが大きかったのには
やはり理由があります。
実は
新居が完成したら
オバに我が家に来てもらう予定でした。
オバのために作った部屋。
モノ作りが大好きなオバのために
ミシンを置いて
作業台を置いて…
たくさん使ってもらうはずだったのに…。
もうどんなに願ってもそれが叶わない。
それが悔しくて、悲しくて、苦しい。
3回に分けてまでながーく書いたのは
そんな思いに片をつけたかったから。
まだまだ整理できないですが
3週間かけて
ここまで文字にして
少し落ち着いた気がします。
これが、あの連休にあったことの全てです。
あ、実際にはこの翌日、お通夜があって
更に翌日が葬儀でしたが
それについては誰かが旅立ったときの
基本の流れ通りだと思いますので割愛。
色々面白いこともあったので(?)
また機会があったら書きますイラン?
大した話でもないし
むしろよくある話なんだろうとも思うのですが・・・
長い話にお付き合いくださった皆様、
本当に、ありがとうございました
テンションダダ下がりにさせてしまっていたら
誠に申し訳ございません
では、良い週末を。
後述。おまけの話。