こんにちは、メメと申します
家造りの真っ最中です。
こんな辺境のブログへ来てくださって
ありがとうございます
本日は綴じ込み話です。
また、お休みのため、
予約投稿となっております。
反応が鈍くなることをお許しいただけますと
幸いに存じます。
もしもお時間ありましたら
お付き合いいただけますと幸いです
先週の話が気になったら…
こちらから…


死を迎える覚悟


警察から
「しばらくお待ち下さい」
と言われたので、
言われるがままに車の中で待ちました。
「なぜ」
「なんで」
「どうして」
という疑問符が頭を駆け巡りますが、
おそらく誰も答えは持っていない。
あえて言うなら
「お迎えがきた」
のでしょう。
そうこうしているとオトンがやって来ました。
思ったより早い。
メメ以上に車を飛ばしてきたのだろうと予想できます。
「悪かったな」
と謝るオトン。
いや、別に謝ることじゃないのよ。
「どういう状況だったって?」
まだ詳しくはわからず
メメ自身もオバの様子は確認できていないことを伝えます。
「そうか…心臓か脳か…かなぁ…」
医学的な知識は親子ともどもほぼないので
一般的な【急死】の理由にあがるものを思い浮かべるのが精一杯。
「あんなに元気だったのに…」
そう。
あんなに元気だったのに。
予想外過ぎて処理できない。
高齢なんだから何が起きてもおかしくないとは思っていても
まだ80じゃん?
もう80だったのか…?
先日亡くなったオトンの兄は76歳でした。
でもオジはどう見ても
「これはそろそろ危ないかもしれない」
というお姿でした。
具体的な病名は聞いていなかったけれど
亡くなる2年前くらいから急激に痩せて
いろんなことに対して無気力になっているのを感じました。
何が原因なのかは知るよしもなかったけれど。
そして今回のオバのご主人も、
やはり亡くなる2年ほど前に心臓の病を発症しました。
入退院を繰り返し、最後は病院のベッドの上で逝ったのです。
だから周囲のみんながある程度
【覚悟】や【準備】をする事ができたんですよね。
今回はその【覚悟】も【準備】も足りなかった…。
オトンとそんな話を続けていると
警察官がやって来ました。
オトンの身元確認を行い、
我々2人に対して説明開始。
「ご遺体の確認、現場の確認は終わりました。」
今からお医者さんに来てもらって
死亡診断を行ってもらいます。」
どうやらそれっぽい人が家に入っていくのが見えました。


テレビの向こうみたい


なんとなくこの辺から
テレビの向こうの話のように思えてきて
「休みの日に…お医者さんも大変だなぁ」
なんて思っていました。
「〇〇さんのお財布やキャッシュカード、クレジットカード等
↑オバの名前
おそらくすべてあると思われますので
何者かが侵入したという可能性は無いと判断しました。」
この時、メメが思っていたのは
「何者かが侵入したと言ってくれたほうが
まだ心が落ち着いたかもしれない」
ということでした。
ヒドイ親戚ですよね。
そしてこの時、
通報してくれた方とお話する機会がありました。
「〇〇さんとは一緒に山に登ってる仲間なんです…」
との事。
「他の仲間がお家に行ったら出てこないし
新聞は溜まってるし
なんかおかしいって話になってね…」
そうか、オバがこうやってご近所さんと
コミュニケーションをとっていたからこそ
気付いてもらうことが出来たのだなぁ、と。
もしそうじゃなかったら…??
いったい誰が気付いてくれたんだろうか…。
最近よく聞く
「自治会めんどくさい」
「子ども会めんどくさい」
「PTAめんどくさい」
を続けていった場合の未来では
誰が気付いてくれるんだろうかと
得も言われぬ不安が頭をよぎりました。
あ、嫌だな、と思われる気持ちを批判する意思はありません
もっと良きコミュニティになればいいのに、と思う次第です
そしてお医者さんらしき人が再度出てきて
警察車両に乗せられて去っていきました。


警察からの報告


その後、別の警察官の人がこちらへ来ます。
「この度は残念なことで…。
すべて終わりましたので、
中でお話を聞いていただいてよろしいでしょうか。」
オトンと2人、家の中へ入ります。
いつもなら
子どもたちと一緒にわくわくしながら歩いた玄関への道。
少し壊れかけていたポスト。
ドアをそっと開けて笑顔で迎えてくれるオバ…
そのオバがもういないなんて…。
こみ上げるものをぐっとこらえて
家の中へ進みます。
亡くなったご主人の遺影が飾られた仏壇。
その前に布団が敷いてあり、
そこに眠っているようなオバがいました。
「え、これ、寝てるんじゃないの…」
と思わず口に出ますが。
オバは何も言いません。
オトンも
「おい、来たぞ。いつまで寝てんの」
と声をかけますが
やはり反応はありません。
「本当に…、残念です。」
と警察官の方もなんと声をかければよいのか
困っている様子でしたので
「あ、すみません。
では、お話の方をお願いします」
と、こちらから話を振りました。
警察官の話では
オバは、LDKの入り口付近に倒れていたそうです。
ポストの郵便等の様子と
ご近所の方の話から
3日前に倒れたと思われる。
目立った外傷はなかったので
おそらくは心機能に異常が起きたと考えられるが
死後数日経っていることから
簡易的な検死でははっきりとした死因は不明。
いわゆる【不詳の死】になるんだそうだ。
でも現場に他人が介入した痕跡は無いことから
【病死】と判断するとのこと。
部屋にあった現金を確認してほしいと言われ
お札と小銭を一緒に数える。
って、この家の人じゃないから
なんぼあったか知らんけど…
てか、おばちゃん、現金持ちすぎじゃね??
てか、この小銭、どっから出してきたのってくらい出してきてる!
財布にもどすのに
警察官の人がわたわたしてるw
この辺りから
傷心に浸っている場合ではないことに気付く
「消防が侵入する際に、
ベランダの窓を割って入りました。」
ほう…
とよく見ると
めっちゃガラス散らばりあげてる!!!
え??
消防隊って壊すだけなん!?
↑忙しいですからね・・・
「それから、通帳記入に行った際に
未記入がたくさんあったようで
2冊めが出てきてしまって
通帳が1冊増えております」
え??
警察って通帳記入しにいくのん????
まあ、そうか…
キャッシュカードで現金出されてたらあかんからか…。
いや?
でも通帳も持ってかれてたら
そもそも存在がわかんなくね???
とかいろいろどうでもいい疑問がふつふつします
「それと、ご葬儀等の連絡が必要かと思うのですが…」
あ!そうか!
「どちらか決まったところがおありですか?」
え・・・どこやろ・・・おっちゃんのときと同じかな??
ちょっと確認してみます・・・
「ご遺体をこのままにしておくわけにはいかないと思いますので
よろしくおねがいします」
で、警察官の皆様、退場。
「ありがとうございました。」
と送り出す段階になって気付く!
あ、あれ、ドラマで見るやつやな
靴にビニールかぶせてお家の中入ってたのねん!?
まあ・・・そうか・・・
下足痕のこしたらいけないもんね…
↑ミステリバカ
と、そんなことをつらつら書いていたら
とても長くなったので
また来週の綴じ込みに続きます
心の整理にお付き合いさせてしまってすみません。
ちなみにですが
サムネに使っている写真は
オバと最後に会ったときに撮影したものです。
まさかあれが最後になるなんて思ってなかった。
もっとたくさん、動画も写真も撮ればよかった。
そんなことをまだまだ繰り返し思っています
ここまでのお付き合い、ありがとうございました
テンションダダ下がりにさせてしまっていたら
誠に申し訳ございません