『堀田善衞研究論集 世界を見据えた文学と思想』
堀田善衞の会では、会員をふくむ広い範囲の研究者や文筆家の方にご執筆いただき『堀田善衞研究論集 世界を見据えた文学と思想』を、発行することとなりました。
6月15日の刊行、桂書房(富山市)さんからの発行です。ぜひご高覧ください。
その内容は、次の通りです。
折り込み年表 堀田善衞の世界(大森正樹作成)
序文
第一部 堀田善衞との対話
岸宣夫:人、これを繰り返す・考
堀田一善:叔父堀田善衞と知識の見方を巡る随想
第二部 作品を読む・作品を論じる
竹森敬子:「波の下」から見た『祖国喪失』──主題の発見──
丸山珪一:「影の部分」と1950年代初期の堀田文学
秦剛:ジェノサイドを表象する『時間』──証言の文学として読み直す
田崎勝子:堀田善衞 一九六八年──『小国の運命・大国の運命』を読む──
竹内栄美子:戦時下の青春、生きるための思想──『若き日の詩人たちの肖像』から『方丈記私記』へ
鵜戸聡:『スフィンクス』論──堀田善衛とアルジェリア戦争
水溜真由美:堀田善衞『路上の人』論──ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を補助線として
紅野謙介:堀田善衞『定家明月記私抄』論──評伝のジャンルとその認識の方法
第三部 堀田善衞文学の多彩な関わりの世界
野村剛:「北国の小さな港町」をめぐる断想──堀田善衞をはぐくんだ伏木の町を歩く──
陳童君:堀田善衞から島田政雄へ──もう一つの上海物語──
丁世理:堀田善衞と重慶──史跡踏査──
由谷裕哉:堀田善衞の神道理解
高橋誠一郎:堀田善衞のドストエフスキー観──堀田作品をカーニヴァル論で読み解く
斎藤真理子:堀田善衞と朝鮮
大森正樹:堀田善衞スペイン作品私記
第四部 インタビュー
嶽本あゆ美:インタビュー 歴史と演劇──堀田善衞作品を上演して (聞き手 竹内栄美子)
堀田善衞略年表
後書き
執筆者紹介
定価4,000円(税別)