ADEFというう研究会をやっています | メメントCの世界

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演劇ユニット「メメントC」の活動・公演情報をお知らせしています。

ADEFという研究会をやっています

 

かなり、散漫ですが、私はADEFという教育現場の表現教育のコミュニケーションワークの研究会をやっています。主に、東京都内と静岡県掛川などです。なぜ、掛川かというと地元なので、同級生が居る学校などにお邪魔させてもらってます。

どちらかというとかなり、田舎、過疎な地域の学校へ行っています。

全体として、わが掛川は田舎に入る部類だとおもいます。

自然が豊かで、その辺にニホンカモシカが、ホイホイいるし、狸もハクビシンも野兎もいます。

でも、町の真ん中というか住宅が集中している辺りは、クラスが5つ以上ある学校もありますので、

1つ、ないしは2つ以下の学校へ行っているのです。

今年は、原野谷中学校と東山口小学校へ行きました。

何をやっているかというと、演劇をツールにコミュニケーション力をはぐくもうというわけで、

インプロとか、リズム活動とか、ダンスとかミュージカルとか色々やります。

先生たちもノリノリなので、相棒をつとめてくれることもあります。

最近は、SPACの俳優さんがアシスタントに来てくれます。

 

全く世代も違えば、活動領域も違う俳優さんと一緒にやるのは凄く面白いです。実家が超近かった、山崎晧司さんもその一人です。

 

 

 

掛川といえば茶畑、宇治茶より、おいしい!

と思ってます。でも、宇治で、温かいお茶が出る蛇口がある小学校にお邪魔したことがあり、そこら辺は、まだ掛川は頑張ってもらいたい!!

 

 

昨年の10月、原野谷中学校では、マニフェスト劇をやりました。

田舎をどのように持続可能に発展させるのか?将来、どんな村、いや原野谷地区にしたいのか、中学校1年生に地区の問題を出してもらい、それを解決する劇を作ってもらいました。

その劇があまりにも面白かったので、公開したいけど、それは駄目なんですよ。

私が思うには、都会だろうが田舎だろうが、生徒のアドリブっていうのは爆発するときは爆発です。

こんなに面白い子たちが要るから、原野谷は大丈夫だろう、と思ったりしました。

過去には、A国とB国の争いをドキュメンタリストが取材して世界に発信するというプログラムをやりました。

先生たちも大活躍で、MINAMATAのジョニー・デップ役をやってくれました。

 

東山口小学校では「お困り相談」をやりました。

最初は、先生が福祉について調べたことを劇で発表したいと言ったのですが、どうも、調べ学習が上っ面でそんなに深められないということになり、クラスの中の心理的な問題、人間関係をどうやったらよくできるのか?を、劇で発表しようということになりました。

最初の回は、身体表現です。山崎さんが来たので、私が弾くピアノと動いて止まってというSTOP&GOで、子どもたちと共に様々な動物になってくれて、4年生の表現がでかくなりました。

その後の回に、「森とリス」というシアターゲームをやり、そこから派生して山火事からリスの一家、森を守る方法をグループで考えました。疑似家族になって、弱者を助けるという遊びです。奇想天外な救助をしてくれました。

 

年明けに、フルーツバスケットのやり方で、「○○で困ったことがある人」と問いかけて、段々、それについて話し合うという時間を持ちました。

以外と、人間関係が複雑にあることが分かるのです。

不思議なんですが、このフルーツバスケットって、芝居の最初のアプローチにも使えます。

立って動く、それを繰返す中で率直に話したりできるようになるんですね。

脳みそと体がくっついてる証拠です。

 

それから、こういう困った場合にはどういう助けができるのか?という寸劇を作ってみました。

最初は、当たり前な感じのケースでしたが、段々、芝居が面白くなってきた児童たちは、「私ね、こういう風に嫌な思いをしたことがある」という様子を熱演し始めて、それに対する助けをまた熱演するというすごい事が始まったのでした。正解の無い応えを探して、誰かのことを一生懸命考えるって気持がいいことでした。

 

 

活動の後で感想集を貰ったのですが、思わず涙腺がゆるみました。

私の似顔絵まで書いてくれてありがとう。

皆、STOP&GOが大好きだそうです。

この研究会、都内にも行きますので、やりたい学校はご相談ください。

でも、予算があると嬉しいです。(笑)