五月の風は~ | メメントCの世界

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五月の風は~

 

 

ゴールデンウイークですね。どこへいっても美しい花だらけです。

帰省しましたら、梅花うつぎが、庭で匂いもすごく割き誇っていました。

虫も多くて、蜂にさされそうです。

この季節は、お茶の季節、いちごの季節で、おいしいものが農協にならんでいて、溢れんばかりに「食べろ!」という

声が聞こえます。食べたいなあと思うのですが、だいぶ成長してしまっていて、整体の先生に、これ以上太ると益々腰が悪くならだろうから、痩せなさいと怒られるほどです。なんというこでしょう・・・

 

私の母は、スーパー元気な83歳です。村の人たちとカラオケをやったりあーでもない、こーでもない、と日々を送っています。

私がのうのうと芝居をやっていられるのも、母のお陰ではあります。

ちょうど、帰省した日に石川県で地震があり、緊急地震速報がテレビでジャンジャンなるから、

母が「家が潰れたらどうしよう」というので、私は「いつかは壊れるし人間も死ぬから、もう仕方ないよ」

と言ってしまいました。

だってねえ、いつかは壊れるものですよ。ダメですか?

今日、帰省をする前にゴミを出しにいったら、凄腕管理人のおばちゃんに話かけられたのです。

彼女は、仕事もすごいがいうこともすごい。時々、ドキッとさせられている私です。

 

「ねえ、あの映画、見た?「PLAN75っていうの」

「いえ、観てないす・・・・良かったですか?」

「私は、すごくいいと思うのよ。私いくつだとおもう?あんたも教えてくれたらおしえるわよ」

「ええ!私、56ですよ。もう体ボロボロ。おばさん、すごい若いし体の切れがちがいますね」

「そう?嬉しいわね。そんなに違う?」

「はい。仕事はやいし、ぱっぱと動いてるし、切れが違いますよ」

「あら~~私、73なの」

 

実際、おばさんはお肌はきれいだし、足は長いし、私の2倍くらいの速さで行動しているのでした。

おばさんが言うには、PLAN75は悪くないというのです。

私は見てなくて、概略しか知らないから何にもいえません。

ただ、元気なおばさんは、75歳でもまだまだ元気でしょう。

それでも、良いって言うんだからどういうことでしょうね。

私は、70歳までとても元気でいられるかわかりません。

 

「私の伯父は、95でまだ畑やってるんですよ。」

「じゃ、あなたも長生きよ」

「いやいや、そんなの無理ですよ。五十肩、2年苦しんで、先月から整体行ったら2週間で動くようなってびっくりしてます。やっぱり、直さないとだめですね。」

「サプリなんか飲んじゃだめよ。」

「え?サプリなしでその元気?」

「そうよ~~」

 

たじたじのおばさんを見ていて、矢野陽子さんを思い出しました。

 

「妄想先生」の矢野陽子さんは、本当にすごい人でした。こんなにもセーラー服が似合う人がいるだろうか?

このセーラー服3人組は、煩悩と欲望と純粋さの権化です。

矢野さんが、阿弥陀様なら、ハゲ子とブタ子は、日光月光菩薩でしょうか。

 

「駄目なところ、全部さらけだしちゃうのよ!そしたら誰かが助けてくれるわよ~~!」

「人間の脳みそが諸悪の根源。こんなもの捨てちゃばいいのよ、こんなもの!」

「元気元気!」

 

このセリフは今後、どれだけ私を鼓舞してくれることか。

「心のままに」生きて行くのは大変ですが、駄目なところをさらけ出せるようになりたいです。

え?もう出してるって?

はあ~~~まずは、体重を減らせるかどうか!

がんばります。

良き連休をお過ごしくださいませ!