師走の走馬灯 | メメントCの世界

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師走の走馬灯

いやはや
忙しい、そして、パターチャーラーがおわりました。
作者としてでなく、インチキ三線をマスターして、楽師をつとめました。
お寺の本堂での公演は初めてでしたが、内陣に鎮座するご本尊が舞台美術になるという
滅多にないお芝居でした。


疲れて疲れて年を感じます。
どうも、音楽の仕事をすると脳みその別の部分を使うので、調子が狂いはじめます。
そして、情動が猛獣となります。
なぜでしょうね?

というわけで、頂いた船和の芋ようかんを食べ乍ら大掃除とDM作業してます。

次は、大和地方の庄屋さんの御屋敷にて繰り広げる天理教教祖の話です。
稽古は凄い勢いで、立ち稽古がすすんでいます。
面白いです!
こんな硬派で大人数な芝居をしてくれるPカンパニーさんに感謝です。
こちらの俳優さんもだんだんご紹介します。


さて、来年1月30日に恒例の大逆事件の集会が正春寺で行われます。
その大逆事件ニュースに載せる原稿を書きましたので、
もうちょとしたら、ブログでも連載したいとおもいます。
A4にびっしり10ページ、超大なレポートになりました。
ああ、そのおかげで走馬灯が回り続けています。


去年の今頃は、まさかの文化庁芸術祭優秀賞受賞に笑い、助成金の不受理に泣くという悲喜こもごもでした。疾風怒涛が1年続いてボロボロです。
そして、パターチャーラーの女の一生も、走馬灯を回します。

来年三月の「安全区」は「南京」の改作再演です。
素敵なチラシも只今、鋭意制作中です。
おまちください!

実は、2016年度になったら、ちょっとお休みをしようとおもいます。
あまりにも、風呂敷を広げ過ぎてしまった自分の整理をしたいのです。
それから、上演活動ばかりしてきましたが、そろそろまた3年位はかけて、ものを書きたいと思います。「太平洋食堂」のようなものは、すぐに書けないのです。
だからしばらく引き籠る必要があります。
思案に思案を重ねて、各作業をしたいのです。
これは、芝居の制作を並行していては無理です。
だから、ちょっと休みます。

還暦までに書きたいものが何本かあります。

まず、
アモス・オズの「ブラックボックス」の劇化。オズさんご本人に連絡して以来、7年たってしまいました。このすごいユダヤの話を芝居にしたい。既にデュッセルドルフでは上演されていますが、私のブラックボックスを作りたいのです。

次は「三人兄弟」愚人伝・西村伊作といいますか、西村伊作の三兄弟の話。大杉栄も悪い奴で活躍します。フランスにも行きます。

多分、これが一番大変ですが、
「カレー屋の女房」新宿中村屋の黒光さんと荻原守衛さんのヘッダガブラな愛、そして右翼の話です。


あと、もう書いてあるけど上演できない
「オリュウノオバ物語3 半蔵の鳥」

書いてない
「オリュウノオバ物語4 カンナカムイの翼」です。これはアイヌの話


それから、来年、高木顕明の娘の事を独り芝居にします。明樹由佳さんにやってもらいます。


何年計画か分かりませんが、これらを書くところまでは生きてるうちにやります。
上演には、書いてから何年もかかるので、これ全部は10年以上計画です。
希望的観測として還暦までに!書き上げます。
良い作品でしたら、どなたか上演ください。

あ!もう一つ、「The King」という題で、シカゴを舞台にしたゴスペル・ミュージカルを書きたいです。
パレツキーの小説を読んで、ドキュメンタリー映像を観て構想が浮かびました。
これは、よっぽど運が良くてスポンサーが無いとできませんね。
作曲家はもう居ます。素晴らしいゴスペル歌手でピアニストです。
あれ?じゃあ歌手がいたら出来そうですね。最初はセット無しで。

昔、ピンクフロイドのアラン・パーソンズさんが、ズタボロの格好で、フロイドのミュージカルデモDATを持って、劇団四季に現れて作品をプレゼンして去って行きました。あんな感じで頑張ってみます。いやはや、師走は走馬灯とともに駆け抜けて、大掃除はやるやる詐欺に終わりそうです。それでは良いお年を!


25日のクリスマスの東京タワーと光明寺