『スリー・ピース』の稽古場なんですけど、なんて言うかこれは芝居やってる人だけがニヒルに笑う稽古場かなって思うんです。
作家・女優・演出の三人だけで稽古してます。
観てくれる観客と言うか第三者の目が無いまま幕が開きます。
どうなる事やら。。。
何が摩訶不思議かと言うと、作家も演出も舞台に出ちゃう訳です。
演出がこう言います『演劇人生で一番しゃべるわ~私』
作家がこう言います『初舞台だわ~私』(実際は言ってませんこれは心の声)
女優がこう言います『いいんじゃない?』(これは本当によく言います)
・・・全然判らないですよね。
この面白さをどうやって伝えようか悩みましたが、ありのまま書いたら判る人には判ってもらえるのではないかと。
で、こんなんじゃ稽古は進まない訳です。
なのでこんな事が起きてます。
・演出が作家に戯曲分析してます。
・女優が演出に芝居つけてます。
・作家が歌唱指導しています。
・・・全然判らないですよね。
おかしいんですよ、これって。
不条理な様な当たり前の様な。
かなり笑える~(今風に読んで下さい)な訳です。
というか、誰も怒らない事自体がおかしいのです。
怒るなんて余裕も無い訳です。
でこの前最後の通しをしたのですが、誰も観てないのに緊張しちゃって笑っちゃいそうになって、でもこらえてスタートし、借りていた地区会館の構造上途中から丸見えの公園で遊んでいた子供達が中年の3人組が真面目に血管浮き上がって稽古してるのを笑いながら観てるのです・・・???
観客はそこにいた!!!
子供には勝てませんね~いや勝つ勝たないの問題じゃないですけど。
こっちの必死さは判ってくれませんから、とてもいい集中力を最後にくれた演出は子供達でした。
出演者紹介も最後になりましたが。
メメントC3人の紹介です。
作家・嶽本あゆ美が役者デビュー致します。
リーサルウエポンと昔書いた記憶が有りますが、意外と早く登場です。
本職が作家ですし、オペラのコロス以外やった事がない(厳密には去年の4月にモセイカで出演してますが)と言う変わった経歴の持ち主、果たして普通に台詞が言えるのでしょうか?
温かい目でご覧戴けると幸いです。
そして女優・杉嶋美智子。
彼女と共演するのも何年ぶりになるのでしょうか。
彼女と一緒だといい意味でだらける事無く稽古も進み、本番は気が楽になります。
いつの間に・・・こんな・・・懐の広い女優になったのでしょうか?
昔は本当に二枚目で、遠い目をしながら長台詞を言わせたら右に出る者は居ないと勝手に思い込んでいましたが、素のおちゃめな部分をさらけ出せる所迄『何』がさせたのでしょう。
恐ろしや杉嶋美智子。
残るは演出・田中史子。
もう自己紹介になっちゃいますけどね笑
一番今回ダメ出し食らってるのは私じゃないでしょうか・・・

そうなんですよ~台本が判っている作家が表現出来るかと言ったら別の話だし、俯瞰して物語全体を見つめている演出がいい役者である訳も無く、思いのほかバランスが取れてるようで取れてないような。
氷の橋を渡る様に毎回変わってしまう二人を受け止めて下さい杉嶋ぁぁぁ!
そんな『スリー・ピース』は
毎公演にもれなく着いて参ります

有り難い事に16日は前売り分は完売となりましたが、14日14時、14日19時、15日14時まだまだお席に余裕がございます。
どれにいらして戴いても『スリー・ピース』は着いて参ります。
劇場でアラフォー三人姉妹が皆様のお越しを心からお待ちしております!
怖くないですよ~大丈夫です!
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆田中史子