虚構姉妹の三半規管 | メメントCの世界

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昨日、6月公演に参加される女性作家の堀田さんと、改稿の確認作業をしました。彼女の作品はラジオで流れていますので、多くの人の耳をくすぐってきたのでしょう。今回、書きおろしてくれた「発酵シタラバ、」もそういった意味で、ものすごく観客の耳をくすぐってくれます。ラッキーなことに、そこに居た面々で改稿中の原稿を読ませてもらい、尺やら仕込み周りの確認やら音響作業の規模などを測りました。

年の順で私が姉で、田中が妹、そして初参加の内山厳さんが男達の役を読みました。内山さんは、その後のスケジュールでスーツ姿でしたが、まるで絵に描いたような「できる課長」姿でした。ソフトな物腰で、三つのキャラクターを読み分け、私らの三半規管を揺らしてくれました。おっと、口が滑りましたが、田中のブログにありましたとおり、じっくりと参加メンバーのご紹介を後ほど、(原稿があがったら)していきたいと思います。

 ラジオドラマ、というのは、本当に表現としてすごいものです。昨日もそうでしたが、耳から入る情報だけで、人間はフラフラと反応していきます。音によって位置情報も得るし、温度、湿度まで詳細に感じる事もあります。昨日読んだ堀田さんの作品にはじっとりとした湿り気がありました。それは湿っぽい話しというわけでもない、大人の女のじっとり感ですね。うーん、子供には分かんないなあ。私は本当に耳が弱く、気圧の変化をモロ受けする為、音の仕事をしていた時は苦労しました。耳が痛くなってくると、低気圧の証拠に雨が降りますし、反射音のスピードが速くなればお天気です。と、犬のような私ですが、田中も超音波耳なので二人とも耳の疾患には普通の倍、苦しみます。ただ今も、お互い三半規管を痛めていて、時々、天地がぐるぐる回ったり洞窟に閉じ込められたりします。

 それと、田中と姉妹をやっていて気付いたのは、やっぱり私ら姉妹だわという感覚。耳が痛くなるのも同じタイミングで、お天気に左右されるのも同じ。現場ではひたすら妹につっこまれまくる姉ですが、メメントチームでも三姉妹なので、早く書きあげて(口ばかり)杉嶋次女にも参戦して頂き、究極の三姉妹バトルを楽しみたいですね。ふっふっふ。