私のページにお越し下さり、ありがとうございます。これは、私が実際に経験した実話です。事実だけを綴っています。


はじめましての方はこちらから見ていただけると嬉しいです☆登場人物紹介を追記してます  



前回はこちらです☆ 





太田先生の携帯から電話がかかってきました。






「ナオコ、会いたい。」






そんな事を言われたことのない私は

舞い上がりました。





「今どこにいるの?」





私は電話を握りしめて

そう聞きました。





「実はさ、

 酒気帯び運転で切符切られてなあ。


 免停になって、

 しばらくの間車使われへんねん。」





「えーっ、免停?!」





「うん、俺、今自宅やねんけど、

 両親は出掛けてて

 今日は帰ってこないんや。




 来てくれよ。

 会いたい。

 ナオコは俺に会いたくないか?」





時計の針は11時半を指しています。





「先生、電車がもうないよ」





「タクシーで泉北の八田荘団地って言えば

 来れるから!」





私の家からタクシーで、

片道4000円くらいの距離でした。





「ナオコー、待ってるから。」






「……」







私は所持金をかき集めて、

言われるがままに

深夜に乗り慣れないタクシーに乗り、

先生の住む団地の扉を叩いたのでした。






そして先生の部屋に入るなり

私はバッグを床に置く間も与えられずに、








布団に押し倒されました。










そして、

コップ一杯の水さえ与えられず、

朝を待たずに追い返され、

タクシーで帰るのでした。







タクシーの車窓から見上げた夜明けの空は

われ関せずと薄青く透き通り、

雲を破って射し込む光の

その清らかさは、

私の胸を容赦なく突き刺しました。









この頃の私は、

自分の身体に起こっていることに

まだ気づいていませんでした。




【次へ続きます】