私のページにお越し下さり、ありがとうございます。これは、私が実際に経験した実話です。事実だけを綴っています。
はじめましての方はこちらから見ていただけると嬉しいです☆登場人物紹介を追記してます
私は完全に、
『都合のいい女』
だったのだと思います。
それに気づかずにいたのは
私だけだったのかもしれません。
自由になる女。
思い通りになる女。
好きなだけお金を用意してくれる女。
けれども
可笑しいかもしれませんが、
今でもそれを認めると
私の精神は崩壊しそうになり、
心は必死に否定するのです。
暴力に満ちた少女時代、
そけから抜け出てきた新しい社会、
太田先生は
その私の新しい社会そのもの、
未来、そして希望そのものでした。
これ以上利用されるはずがないと
この、
今度こそはと歩み始めた新しい社会で、
先生に
利用されるはずがないと
信じていました。
だから、
私は自分の努力次第で
愛を得られる日が来ると考えていたのです。
先生は、
私の身体もこころもお金も欲するのだから、
必ずそこに愛が伴っているはずだと
信じていたのです。
これは、まだ、努力の途中だと…
既に喜びも悲しみも感じなくなり、
もう頑張ることなど
できなくなっていたのに…。
「惚れたら負け」とか
「追うと逃げる、逃げると追う」とか
「騙される方が悪い」とか
「恋愛は結婚と違い、何をしても自由。
自己責任だ」とか
当たり前のように言われますが、
それは本当でしょうか。
人を好きになって、
愛することは尊いことのはず。
そんな尊い気持ちを利用する心の方が
負けているのではないですか?
追うと逃げるのは、
うさぎや犬のことではないですか?
騙される方よりも、
騙す方が悪くないですか?
恋愛は「自由」だとか「不自由」だとか、
そういう視点で考えること自体が、
そもそもナンセンスではないですか?
私はあの頃の私にそう言いたい。
【次へ続きます】

