私のページにお越し下さり、ありがとうございます。これは、私が実際に経験した実話です。事実だけを綴っています。


はじめましての方は、第1話から見ていただけるとうれしいです☆ 



前回はこちらです☆ 



 

今日も
一日の定時制高校の授業が無事に終わり、
いつもと同じように校門をくぐりました。
 


しかし
すぐ側にある地下鉄の駅を通過し、
歩を緩めつつ、
私は考え始めました。
 




ラブホテルでおじさんに一万円を貰い、
電車賃などを差し引いて
残りの所持金9000円…
  




これからどうしよう。
帰りたくない…






現在10:00PMです。
 





とりあえずしばらくは
何とかなりそうだと判断しました。
 
 


 
そうして、
学校のそばの小さなうどん屋で
一番安いかけうどんを注文し、
その小さなうどん屋の、
隅っこの小さな席に座って
うどんを食べました。
 




もうお客さんは誰もいなくて、
背の小さい
いつもおしゃべりなうどん屋のおじさんは、
にっこりして
テーブルにうどんを置いたっきり、
 



なぜか今日は
何も話しかけてこずに、
黙ってテレビニュースを見ています。
 



私も
ニュースに気を取られているフリをします。
 
 



五分で食べ終わることが
できそうな量のうどんを、
ゆっくりゆっくり食べます。
 
 



「時間大丈夫ですか?」




閉店時間を気にして
時々店主の顔を覗き込む私に、
店主はにっこりうなずきます。

そんな店主に甘えて、
私はずっとテレビの画面を見ていました。
 
 



 
どれくらいの時間が過ぎたのだろうか、
私はうどん屋さんを出て、
賑やかな大通りを歩きます。
 
 



今日は朝まで散歩するか…
それとも24時間のお店で過ごすか、
なんて計画を立てていると、
 
 


「おまえ、またか!」
 



また登場しました!
自転車に乗った垣内先生。
 
 


「垣内先生こそ、また会ったねー(笑)」
 


「ナオコ何してんねん」
 


「今から家に帰るよ」
 


「なら駅まで送って
 お前が電車に乗ったのを見届ける」
 


「先生、電車はもうないよ」
 


「おーそうやな。
 ってか、そうやなちゃうやろ!
(先生は自分にツッコミを入れています)
 
 何してんのやナオコ。
 親に電話して迎えにきてもらえ」


 
「ちゃんと自分でするよ、先生」
 


「そういう訳にはいかんのや」
 
 
 
 
 
 
「殴られるから、帰りたくない」
  
 
 
 
 
 
「は?」
 



 
ちょっと落ち着いて話を聞かせてくれ、
ということになって、
前回と同じロイヤルホストへ、
また垣内先生と行くことになりました。