突然ですが、皆さんの愛犬は何歳ですか
ペットも高度な医療や飼育環境の改善などで寿命も延びましたよね。
飼い主としては長年一緒に暮らすことができるようになり、うれしい限り。
しかし、その反面ペットの高齢化に伴う様々な問題も発生。
前回のブログでお話した痴呆もその一つ。
特に、90年代の終わりから急速に増加傾向らしいです。
痴呆の原因は、神経細胞の衰え、脳機能を支配するホルモンの低下、脳萎縮など、まぁ人間と同じです。
そして、痴呆のワンちゃんの特徴的な主な行動は、下記の通り(「老犬と暮らす」のHPより引用):
狭いところに入り出られなくなる。
夜、単調な声で鳴き続ける。
ぐるぐる同じところを回っている。
他の犬に興味を示さない。
異常に食べるが下痢もせず、太らない。
飼い主のことがわからず、名前を呼ばれても反応しない。
昼夜を問わず一日中寝てばかりいる。
トイレを失敗することが多くなる。
また、前回お話したように、犬の痴呆を判断するためのテストもあります。1997年と結構前ですが、獣医師の内野富弥先生により作成されました。
痴呆の診断基準を10項目に分類し、痴呆の特徴的な症状・行動の点数配分を高くし合計で100点になるようになっています。
まずは、下記にテスト項目を表示しましたので、気になる方は、当てはまる項目の点数を足していってみてください。
犬の痴呆の診断基準100点法
食欲・下痢
正常 … 1
異常に食べるが下痢もする … 2
異常に食べて、下痢をしたりしなかったりする … 5
異常に食べるがほとんど下痢をしない … 7
以上に何をどれだけ食べても下痢をしない … 9
生活リズム
正常 … 1
昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る … 2
昼も夜も眠っていることが多くなった … 3
昼も夜も食事以外は死んだように眠って夜中から明け方に突然起きて動き回る … 4
4の状態を人が静止することが不可能な状態 … 5
後退行動(方向転換)
正常 … 1
狭いところに入りたがり、進めなくなると、なんとか後退する … 3
狭いところに入ると全く後退できない … 6
3の状態であるが、部屋の直角コーナーでは転換できる … 10
3の状態で、部屋の直角コーナーでも転換できない … 15
歩行状態
正常 … 1
一定方向にフラフラ歩き、不正運動になる … 3
一定方向にのみフラフラ歩き、旋回運動(大円運動)になる … 5
旋回運動(小円運動)をする … 7
自分中心の旋回運動になる … 9
排泄状態
正常 … 1
排泄場所を時々間違える … 2
所構わず排泄する … 3
失禁する … 4
寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態) … 5
感覚器異常
正常 … 1
視力が低下し、耳も遠くなっている … 2
視力・聴力が明らかに低下し、何にでも鼻を持っていく … 3
聴力がほとんど消失し、臭いを異常に、かつ頻繁にかぐ … 4
嗅覚のみが異常に敏感になっている … 6
姿勢
正常 … 1
尾と頭部が下がっているが、ほぼ正常な起立姿勢を取ることができる … 2
尾と頭部がさがり、起立姿勢をとれるがアンバランスでフラフラする … 3
持続的にぼーっと起立していることがある … 5
異常な姿勢で寝ていることがある … 7
鳴き声
正常 … 1
鳴き声が単調になる … 3
鳴き声が単調で、大きな声を出す … 7
真夜中から明け方の定まった時間に突然鳴き出すが、ある程度制止可能 … 8
4と同様であたかも何かがいるように鳴き出し、全く制止できない … 17
感情表出
正常 … 1
他人及び動物に対して、なんとなく反応がにぶい … 3
他人及び動物に対して、反応しない … 5
3の状態で飼い主にのみかろうじて反応を示す … 10
3の状態で飼い主にも反応しない … 15
習慣行動
正常 … 1
学習した行動あるいは習慣的行動が一過性に消失する … 3
学習した行動あるいは習慣的行動が部分的に持続消失している … 6
学習した行動あるいは習慣的行動がほとんど消失している … 10
学習した行動あるいは習慣的行動がすべて消失している … 12
診断結果
30点以下 → 老犬の正常な範囲
31点~49点 → 痴呆予備犬
50点以上 → 痴呆犬
いかがでしたかあくまでも、結果は目安ですよ、目安
テスト結果が絶対ではありませんからネ。他の病気ということもあります。
実は、今回、私も始めて知ったのですが、痴呆になる確率が高い犬種はダントツで日本犬、それも柴犬なんですって。
げっ、ソフィー
じゃないですか
外国犬種は、あまり報告がないらしいです。
と言っても、日本犬が必ず痴呆になるとは限りません。柴犬の飼い主さん、がっかりしないでくださいね。
また、洋犬は痴呆にならないとも限りません。
ソフィーの場合は、普通にテストをするとウ~ンと考えてしまう結果でした。
姿勢も、歩行状態も、感情表出も、テスト項目からすると正常ではなく・・・。
しかしながら、ソフィーは我が家に来た時から、高齢、無表情、足に障害アリ。なので、これらの状態は最初っから。
さらに、習慣行動は初めから無いですし(我が家に来る前に何か訓練されたことはなかったようですし、我が家に来てからもあまり覚えたこともないので、比較する基準がないんですよね)、そして、ほとんど鳴かないので鳴き声もよく分からず。
なので、まあ深刻にならずに、それなりに対応して行こうと思います。介護は、頑張らずに頑張ることが一番です
ソフィーは、この状態にはなっていませんからね。このショット、たまたま撮れたので、載せちゃいました。でも、痴呆になったら実際に起こるのかもしれませんけど。
それなりに対応と言っても、完全に痴呆になってから行動したのでは遅い、遅すぎる
痴呆を治すお薬はありませんからね。
という訳で、ソフィーにはできるだけの予防を。
もちろん、痴呆を絶対に防げるということではないですが。
この予防策に関しては、次回のブログでお話しますね。
痴呆の予防策はすべてのワンちゃん達に役立ちますので、知って損はありませんヨ。
それでは、次回をお楽しみに~
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なものとなるお手伝いができればと思っています。
老化や病気による介護という状況は避けられなくても、出来るだけ楽に楽しく愛犬をサポートできれば、ワンちゃん
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な日々を送ることが出来るはず。もちろん、介護生活では愛犬の体調などで、山あり谷ありではありますが。
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