ミステリー小説「翼ある者」番外編 イカロスの飛翔 第一章 折れた翼 ② | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
Dreamskape 
プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真:イ・ミンホ イメージ:音楽プロデューサー ユン・ソンジェ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソンジェは、マイケルのことが心配で、

会社にいても

仕事が手に付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソンジェの会社は、

主体である芸能事務所から、

人気アイドルの自殺者を

出したばかりだった。

 

 

そのウェルテル効果で、

世界中で

自殺者が急増していた。

 

 

病院へ行くと、

いつになくルーカスが

怒っていた。

 

 

「あの子の会社の代表が

いつ意識を取り戻せるか、

いつからステージに立てそうか、

と、毎日、暇さえあれば

電話してくる。

うるさくて、仕事にならない」

 

 

そしてルーカスは

ソンジェを睨み付け

言った。

 

 

「そういえば、お前の会社も

自殺者を出したばかりだったな。

何でこんなに自殺者が出るんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソンジェには、

返す言葉がなかった。

しかし勇気を出して

言った。

 

「所属アーティストの

心までは管理できない。

それはお前たち、

医者の仕事だろうが・・・」

 

 

ルーカスは怒って、

ぶすっとしていた。

 

 

ソンジェは

ため息を付きながら

言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼の所属しているグループが

もうすぐ新譜を出すことになっている。

それで焦っているんだろう」

 

 

「だとしても、あの患者は

生死を彷徨っている状態なのに、

俺からすれば、

何を考えているんだ!

と怒りを覚えるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから当面は、

はやくとも一月は無理だと、

ドクターストップを出してやった」

と誇らしげに言った。

 

 

しかし、その後、

ルーカスは付け加えた。

 

 

「もし一月たっても

意識を取り戻さない場合は、

ほとんど回復は見込めない」

 

 

その後、

一週間も経たないうちに

マイケルの事務所は、

「個人的な事情」による

マイケルの脱退と、

事務所からの解雇を

発表した。

 

 

そしてマイケルは

一月経っても、

意識がもどらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブ・イズ 2

(写真:キム・ボム イメージ:マイケル・ハート)

 

 

 

 

 

 

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P.S. たぶんいつものごとく、ピリオドまでは

 書けないと思うのですが、ミステリー小説です。

 登場人物のイメージと名前が、「夢のスターランド」と

 同じなのですが、別ストーリーの予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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