スウェーデンでは毎年12月13日は
ルシア祭の日。
今日はそのお話しです
もともとはイタリアにあるシシリー島の
シラクーザの聖ルシアのお祝いの日でした。
しかし中世の暦によると、
この日は一年で一番夜の長い日だそうで、
そのため人間も動物も余計に滋養を摂る、
つまり
「いつもよりご馳走を食べようね」の日
に変化していったようです。
もともとは男性だけがご馳走を食べて祝う日でしたが、
18世紀末から、若い女性がローソクの冠をつけて、
「サンタ・ルシア」を歌う、今のスタイルが始まりました。
ローソクの冠をかぶる人は「ルシア姫」
といわれ、列の先頭に立って歌います。
ルシア姫は昔は金髪の女性だけ!だったらしいけど、
今はそういうこだわりはなく、
私の娘達も(黒髪だけど)ルシア姫になったことがあります。
最近は毎年「○○市のルシア姫コンテスト」っていうのもあり、
今日の新聞にも候補者の名前がたくさん出ていたっけ。
ルシア祭は教会で行なわれることが多く、
こんな風に入場します。
「サンタ・ルシア」以外にクリスマスの唄を5曲くらい
合唱してくれます。
照明を落として、ローソクの光だけで歌うコーラスは
いつみても幻想的
教会だから音響もバッチリだし。
この時いただくのは、
しょうがのクッキーと温かいスパイシーワイン「グルッグ」、
そして忘れてならないのは!
ルッセカット
というサフランのパンです。
私、これ大好きなの!
ルシアの楽しみの一つはこのパンがいただけることね。
黄色くて8の字みたいにくるっと巻かれているルッセカット。
ほんのり甘くて、グルッグに合うのです
この時期しか食べないから、
私にはスウェーデンの「おせち」的存在。
年末の味?
今日はルシア祭のお話でしたー