「ある晴れた日、トミーとアニカは隣のフェンスの向こうにある”おもしろ館”をのぞいていました。
だって、とっても不思議なものが見えるんだもの。
なんと!小さな女の子が、大きな生きてる馬を運んでるんです。
トミーとアニカはとても信じられませんでした。
だってあんな小さな女の子に、普通できるはずがありません。
でもこの女の子、ピッピ ロングストルンプ(長靴下の意味)だけはできるんです。
ピッピはおまわりさんより強い、世界で一番の力持ち。
それに金のコインでいっぱいの袋を持った大金持ちでもあります。
この女の子が今”おもしろ館”に引っ越してきたのです。・・・・・・」
みなさまもご存知の長くつしたのピッピシリーズ第一作目の冒頭部分です。
スウェーデン語の本から我流で翻訳したのでちょっとおかしいですが、
大体こんな感じで始まってます(;^_^A
おかしな話ですがスウェーデン語で読むと、すごく自然に入ってくる文です。
お恥ずかしいことに、
日本では1冊も読まなかったリンドグレーンの本。
こっちにきてハマりましたー
わたしの場合、
「リンドグレーンの本を通してスウェーデン語を習った」
といっても過言ではありません。
というわけで、
今日はスウェーデンで最も有名な作家、ピッピの生みの親、
アストリッド リンドグレーン(Astrid Lindgren)
についてのお話しです。
アストリッドは1907年、
ビンメルビーという小さな村で4人きょうだいの2番目・長女として生まれます。
その村できょうだいとのびのび育った思い出が彼女の作品の原点だと言われています。
アストリッドは学校を卒業後、
ストックホルムで秘書として働いてから結婚し、
2児の母となります。
そうしてお話しを書き始めたのは、
彼女が30歳になってからのことでした。
娘のカーリンが病気のときに、
「何か楽しいお話をきかせてあげたい」
と書き始めたのが始まりだそうです。
それが「長くつしたのピッピ」だったのです。
処女作「ピッピを知ってるかい?」
は1945年に出版され瞬く間にミリオンセラーとなります。
続いて、
「探偵ブルンクビスト」(1946年)
「やかまし村のこどもたち」(1947年)
「やどなしラスムス」(1950年)
「わたしのミーオ」(1954年)
「屋根裏のカールソン」(1955年)
「ライオンハート兄弟」(1973年)
「山賊の娘 ロニア」(1981年)
「ロッタちゃん」、「エミール」、「塩カラス島」
などなどなど・・・・
他にもまだまだたくさんありますが(疲れたのでやめます)、
ほとんどの作品が映画化、テレビシリーズ化されるほど人気となりました。
彼女の著書は、
世界の70か国語以上に翻訳され、100以上の国で出版されてるそうです。
こうした執筆活動の他、
環境保護と動物愛護の運動や、
児童虐待防止のための活動を
2002年、95歳で亡くなるまで積極的に行なっていました。
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今回はやたらと長文が続いてしまいました(^▽^;)が、
リンドグレーンのことを、
少しでも知っていただけたら嬉しいです
最後まで読んでくださってありがとうございましたー
おとなのピッピかな?
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