今朝、おもしろいエッセーを読みました。
ダイヤモンドオンラインという経済誌の中で本田直之氏が「豊かな日本人が不幸なのはなぜ?」みたいなことをご自分の経験などを通して語ってらっしゃいました。2010年のギャラップによる「世界幸福度調査」によると、日本は81位で、上位4位は北欧4カ国だそうです(1位デンマーク、2位フィンランド、3位ノルウェー、4位がスウェーデン)。実際スウェーデンに住んでみると、税金が驚くほど高い。所得税もそうだけど、日々のお買い物で支払う消費税も25%!やたらと高額になっちゃうんですよねー。だからというのもあるけど、あまりポンポンと物を買えないし、買ったとしたら、めちゃくちゃ大切に扱います。だから、古ーい物でも一般的に使われています。お母さんのお古の服とかおじいちゃんからもらったカバンとか・・・。
つまり、日本人からみると生活が地味。3年前に引っ越してきた時は、それが一番気にいらなかった。日本にある100円ショップや居酒屋や24時間明るいコンビニといったものが恋しくてたまらなかったのを覚えています。
でも3年経つと人間って不思議ですねー。こっちの考えに適応してしまうんですね。しかも、日本にいた時の自分よりも今のスウェーデンの自分の方がはるかに心が不思議と自由です。もちろん物の選択肢は狭くなるのですが、その分自分の考えが広がっているのがわかります。前述のエッセーにドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエの言葉が引用されていて、とても印象的だったのでご紹介します。
「Less is more」という言葉です。つまり、”より少ないことは、より豊かなことだ”という意味です。多分日本の「物に囲まれた生活」をしていたら理解できなかったことが、今はこの意味がわかります。地味だけど、自分が自由に暮らせる。それが北欧スウェーデン流の生き方。前はわからなかったけど、物がありすぎると心の目をふさいでしまうのかな。
今日は「幸せ感」について考えてみました。