【牡蠣味噌ラーメン(大盛り) 1,080円 + 半熟煮玉子(無料)】
「リンゴォ~~~~ン!!!」
あ、12時の鐘!
シンデレラは慌てて走り去り、パーティー会場から消えてしまいました。
途方に暮れる王子さま。
あの女性は一体?
会いたい、もう一度会いたい!
ふと気づくとそこに1枚の網タイツが!
ままま、間違いない!!
この網タイツはあの女性のものだ!!
王子さま、すかさず網タイツを拾い上げました。
さっきまで着用していたであろう網タイツはまだ温か。
王子さま、鼻血が出るくらい大興奮!!
だって色々使えるからです!
良かったですネ、王子さま♪
そして次の日、こんなお触れを出しました。
『この網タイツが履ける女子、大募集!!! 《王子》』
これを見た女子、一気にヒートアップ!
我こそは!我こそは!と国中から美脚自慢女子がうじゃうじゃと集まりました。
すかさず始まる試着タイム。
それぞれが網タイツに自慢の太ももを通し、セクシーポーズで王子さまにアピールします。
「合格!」
「合格!」
「合格!」
「合格!」
「合格!」
「合格ぁーーーく!」
次々と合格を言い渡される女子たち。
王子さま、片っ端から網タイツ女子をゲットしていきました。
こうして王子さまは。
国中の網タイツ女子をごっそり囲い上げ。
毎晩酒池肉林の網タイツ大宴会を繰り広げ。
連日網タイツ三昧の。
幸せな網タイツ人生を送りましたとさ。
めでたし♪めでたし♪
ん~~んい~い話だ~♪
ヲトコのロマンだな~♪
え?シンデレラはどうなったんだって?
何言ってんですか!
網タイツの似合う女子はみんなシンデレラじゃないですか!
さああなたも今すぐ網タイツを履いてシンデレラに変身しましょう。
今年の冬は。
網タイツで。
日本中を埋め尽くすのだ~~~♪♪♪
そんな果て無い野望を胸に、大河へ。
開店前に店に着き、しばらく車の中で待機。
10分ほどでオープンし、2番手の客で入店する。
と、目の前に初めて見る物が。
券売機。
あらら、この店券売機制になっちゃったのね。
それは別にいいんだけど、この券売機、致命的な欠陥がありまして。
多分ほとんどの人が同じ印象持ったと思うんだけど。
カネ、どこに入れんねん??(汗)
分からんのですわ。
1000円札、どっから入れたらいいのか。
しかも既に後ろにひとり並んでるし。
この言い知れぬプレッシャー!!
よーーーーーく探せば見つかることは見つかるんだけどね。
焦ると余計見つからんのよ。
『↓お札投入口↓』みたいな案内付けとくべきじゃね?
あんな分かりにくい券売機、生まれて初めて見たわ。
実際、後から入って来た客もカネ入れる場所分からんて言って店員呼んでたし。
そんな高いハードル(←?)を乗り越え、出てきたレシートみたいな紙を店員に渡し、着席。
スマホいじいじしている間に着丼。
お~いい感じ♪
では早速、冬の定番大河の牡蠣味噌。
つるるっといただきましょう!
スープは完濁の白茶色。
液温あっちーー。
とろ~り滑り込むクリーミーな液体。
まろやかな舌触りと柔らかな液質が、なん~とも優しくて。
そして味噌の豊潤な味わい。
アタックは甘く、中盤も甘く、アフターも甘く。
甘いって言っても砂糖みたいなダイレクトな甘さではなく、大豆由来のぽったりとした温かく懐の深い甘さ。
さらにそこに柚子のシャープな柑橘香が伸び。
加えて生姜の植物香がツンとしたアクセントを添える。
麺はほんのり縮れの入った太麺。
歯応えごわごわのザ・ダイナミック。
ほっこりとした小麦の乾いた風味がなんともラフで、そしておおらかで。
ぴちぴち跳ねるような軽快感はない反面、その分ずどん!と迫り来るような押しの強い食味。
この麺に絡むクリーミー旨甘味噌スープ。
麺のふっくらした風合いとスープの深い味が実によく馴染み。
ひと噛みひと噛みが悶絶の美味さ。
しかも最後にぴっと走る柚子の酸味が口の中をざっと洗い上げ。
リフレッシュした舌が、次の一口を再び美味しく迎え入れる。
牡蠣。
サイズは中くらい、肉質ぷにんぷにん。
弾力豊な身をぷちゅっと噛み潰すと、中からとろりと液体が流れ出し。
と同時に、濃厚な磯香がむわむわ~と湧き立つ。
もう目の前は海!海!海!
ここは海!ラーメン屋だけど(笑)。
スープが味噌なのでね、牡蠣とまーよー合うのですわ。
塩だと軽過ぎるし。
醤油は塩カドが立ち過ぎるし。
豚骨や鶏とかの動物系は強過ぎるし。
程よい甘みを含み穀物の風合い豊かな味噌が、やっぱスープとしては牡蠣と一番相性がいいんじゃないですかね。
半熟煮玉子。
地元フリーペーパー「金沢情報」のクーポン券使用で無料。
黄身はゼリー状。
甘い甘い甘い。
とろ~り濃密な甘みがゆったりと流れ落ち。
その中でぷるぷるの白身が軽快に踊る。
味玉はこのくらいの熱の通し加減が一番美味いですな♪
この日はおなかペコペコだったのでご飯ものも付けてみました。
味玉丼。
ラーメンに味玉付けて、その上まだ味玉食うのかよ?って感じですが(笑)。
黄身はやっぱりゼリー状。
甘い甘い。
その下のごはんはべちゃべちゃ。
おかゆの一歩手前くらい。
この店でご飯もの食べるの初めてなんですが。
これはいつもこんな感じなんですかね?
それともこの日たまたま水加減間違えたんですかね?
やや違和感。
そしてここにゴマ油が降りかかってまして。
かっ!と強烈な香り。
ハリの強い香ばしさで後味をガッチリと固める。
できればこの味玉丼、チャーシューの煮汁をぶっかけてくれればもっと劇的に美味くなるのにと思うのですが。
でもこの店のチャーシューは煮豚じゃなくてレアだしね。
そもそも煮汁ありませんわね。
ちょっと残念。
終丼。
大河の”牡蠣味噌ラーメン”。
牡蠣と味噌の融合が見事な、充実感いっぱいのラーメンでした。
今度はもっと寒い日に食いに来ようーー!
ごちそうさま。