ストーリー:
自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。
評価:5点満点中3.8点
感想:
2021年の本屋大賞受賞作品です。
本屋大賞作品では「流浪の月」「かがみの孤城」など評価の高い作品が多いので、ある程度は面白いだろうと期待していました。
「52ヘルツのクジラ」とは、52ヘルツという高い周波数で鳴くため、その声を他のクジラには聞き取れず、世界で1頭だけの孤独なクジラを意味しています。
杉咲花は昨年主役となった「市子」を彷彿とさせ、不幸な境遇の人物が不思議とよく似合っています。
後半からはある登場人物の隠された素顔が明らかになって、意外性もある。
内容的には2020年本屋大賞の「流浪の月」と同じく、マイノリティが主題となるお話です。
面白さは悪くないのですが、流浪の月が良すぎて個人的には流浪の月よりはハマらなかった。
本編の大半は胸が痛むような暗く重いシーンが多く続きます。
これは仕方がないことかもしれませんが、本作に何度も登場する虐待のシーンにあまり迫力がなかった。
また、宮沢氷魚がイマイチ役にハマり切れていなかった気がする。
興行収入予想:
今週公開の映画は他に「映画ドラえもん」「ARGYLLE アーガイル」など。
3月のアマプラ見放題作品に「BLUE GIANT」「グランツーリスモ」「市子」「かがみの孤城」など名作がずらりと並んでいて、震えが止まらない。
「ドラえもん」が前週まで1位だった「ハイキュー」を抑えて首位になるでしょう。
「52ヘルツのクジラ」は初登場6位、最終興行は8億円と予想。
今年8本目の映画です。
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(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
過去の本屋大賞受賞作品です!