今年卒業した中学3年生の中に、小学校高学年の時から英語を始めて、とても英語が得意だった生徒さんがいます。

 

 

一言で言えば、英語が好きだし、英語のセンスも良かったです。

 

 

この生徒さん(以外Aさん)は、小学高学年の時に一年ほど学習してすぐ5級に合格しただけで、その後英検の受験は一切しませんでした。

 

理由は、本人が受験したくないと思ってきたからです。

 

世間一般的には英検が有利とか、英語ができれば将来就職に役に立つだとか、いろんな物差しを持って英語を学ぶ価値を提唱しています。

  

確かに、英語の能力と言うのは、手に取ってわかるものでは無いですから、合格証書や資格等があると、他者からの判断がしやすいのは間違いありません。

 

こちらの教室でも、学習年月が経つと、英検の受験を通じて、生徒さん達の英語力を客観的に第三者に測ってもらうのは良いのではないかと思って、英検の受験を推奨しています。

 

しかし、英検を受験しなかった、Aさんから学んだことも1つあります。

 

Aさんには、英語を学ぶ自分の目的が明確にありました。

 

英語が好き、英語を学ぶ過程が好き、これに尽きます。

 

英検に合格したり、進学へのプラスにすることは、Aさんとっては、どうでもいい事でした。学歴にもあまり関心がなかったです。

 

おそらく、受験していたら英検準2級には合格していたと思います。

 

進路を選択する時も、自分にはマッチしないと思う学校については、いくら魅力的なところがあっても、無理をさせられるのではないかと思って、進路としては選択しませんでした。

 

文字にしてみると、すごく偏屈な人のように思いますが、全くそんな事はありません。

 

誰とでも気持ちよくコミュニケーションをとり、優しく寛容で、わかることわからないことを明確に知らせてくれて、一緒にいて和む優しい生徒さんだし、ぶれない人です。

 

中学3年生になっても、課題を忘れる事は1度もなく、一つ一つ学ぶことについて好奇心を持って、取り組んでいたように感じます。

 

飾り気のない、ありのままの自分を、上手に受け入れているなぁと思いました。こんな自然体なお子さんをどのように育てたのか、お母さんにも聞いてみたい位です。

 

他人から評価されるために、あえて自分から結果を知らせるための資格取得や肩書きを選ぶのではなく、ありのままの自分を通じて、出会った人々にそのまま評価してもらうことがどれだけ重要なのか、Aさんから教わったような気がします。

 

〇〇大学卒、英検○級、〇〇の資格あり。

 

これは、大事な人にとっては大事ですが、そうではない人にとっては、どうでもいいことなのかもしれないです。

 

最近、インクルーシブ教育と言う言葉をよく聞きます。

 

教室には、多様な子供たちが来ます。

 

学力の高い子低い子、勉強が好きな子嫌いな子、教室の空間が好きな子、お気に入りの先生がいる子、教室へ来て自分のことを少し聞いてほしい子、恋に悩む子等、様々です。

 

子供たちが自分の進みたい先を自分で選択できるように、子供たちを見守ることは英語力の向上以上に大事かも知れません。

 

子供たちが「自分とは何者なのか」を知ることが出来るように、子供が成長す時にお節介を焼きすぎずに、彼らの気持ちを尊重することも大切です。

 

進学校には進みませんでしたが、個人的にはAさんの将来がとても楽しみです。

 

人から評価されるより、自分の価値は自分で高めているような若者です。英語はやりたくなったらいくらでもやり始めると思います。

 

なんとなく、Aさんは幸せな大人になるのではないかな…?と思います。

 

 …とは言えど、私は英検受験をおすすめしています!

 

英語の4技能を試してみる良い機会だと思っています。