今回はタイの感動CM特集です!
タイでも盛んにドラマが放送されていますが、日本のドラマを見慣れていると、そのクオリティの低さには、首をかしげてしまいます。
画面を一目見るだけでも、制作費が足りていない状況が丸わかりです。
しかし、ドラマの間に流れるタイのCMは、なかなかの出来なのです!
短い時間のなかに、ドラマをギュッと詰め込んでおり、思わず感動してしまうCMも少なくありません。
しかも、実話を元にしたCMが多く、CMがそのままドキュメントとして成立しているからすごいのです!
ドラマよりもCMに力を入れるのは、なにか方向性が間違っているようにも思えますが、タイのCMが世界的にも高く評価されていることは事実です。
各国語の字幕付きで、YouTubeにもかなりの数のCMがアップされています。
今回は日本語字幕付きのタイの感動CMを紹介しましょう。
情けは人のためならず! 30年後の奇跡の物語!
まずは、タイの通信会社「True」のCMです。
とある街角で、病気の母親を助けるために万引きをした少年が、店の女将に激しく叱られているところから、物語がはじまります。
そこへ近所の食堂の主人が現れ、少年に代わって代金を払い、薬を少年に渡します。
そして、30年の歳月が流れ、感動の奇跡が訪れます。
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日本の国民皆保険制度になじんでいる私たちは忘れがちですが、海外ではこのような便利な保険システムは、通常ありません。
高い保険料を払い、個人ごとに保険会社と契約を交わさない限り、保険には入れません。
つまり保険料を払う余裕のない貧しい人たちは、いっさいの保険を受けることができないという現実があります。
医療費を払えなければ、治療を受けることさえできません。
タイではタクシン首相の時代に30バーツ医療制度が導入され、以前よりはかなり改善されましたが、まともな医療を受けるためには高額な医療費がかかるという現実は、残念ながら変わってはいません。
CMのなかで出てくる治療代の80万バーツ弱は、日本円にしておよそ240万円です。
そうした背景も理解した上で、このCMを見ていただければ、より深い感動を得られることでしょう!
聾唖者の父親が娘に寄せる愛に世界中が涙した感動CM
こちらも、わずか3分に集約された愛の物語です。
耳が聞こえない父親をもつ娘は、そのことが原因で学校でいじめにあっています。
タイは身体障害者に対して、日本の比ではない差別をする傾向が強いのです。
毎日のように受けるいじめに疲れ果て、普通の父親ならよかったのにという思いから、娘は父親に反発し、悪い仲間ともつるむようになります。
娘の誕生日、誕生ケーキを用意して祝おうとしていた父親ですが、そこへ突然の不幸が襲い・・・。
最後に流れる一言が、感動を誘います。
父が娘に寄せる愛の深さに、思わず目頭が熱くなってしまいました。
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誰でも輝くことができる! 耳が聞こえないバイオリストの物語
耳が聞こえない少女がバイオリストにあこがれ、バイオリンを弾きはじめます。
しかし、耳が聞こえないのにバイオリンを弾くなんて無謀だと、周囲からはいじめられます。
「耳が聞こえないのにバイオリンを弾こうなんて、バカじゃないの!」
終生のライバルとなるピアノを弾く少女から、執拗ないやがらせを、少女は受けます。
耳が聞こえないゆえに、バイオリンを上手く弾くことができず、少女は「どうして私はみんなと違うの?」と悩みます。
その問いかけに答える師匠の言葉が、心を揺さぶります。
そしてコンテスト当日、ピアノを弾く少女が雇った少年たちにバイオリンを壊され、もうだめから思ったそのとき・・・。
感動のラストをご覧ください!
音楽は心で奏でるものなのでしょうね。
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生きるとは、人生とは! 90秒でその答えを教えてくれる泣けるCM
タイトルそのままです。
出産を早めてくれと懇願する妊婦。
そして誕生とともに、母子は姿を消します。
二人が向かった先は・・・。
私たちはなぜ生まれたのか? 生きるとは? 命とは?
私たちは、なにをするために、ここにいるのか?
実話を元にした泣けるCMです。
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人生の価値とはなにかを伝えてくれるトイ母ちゃんの物語!
ここまでくると、CMというよりは立派なドキュメンタリーですね。
母親からも見放された子供たちを引き取って育てているトイ母ちゃんの物語です。
障害を負った子や、素行に問題がある子供たちを、トイ母ちゃんは愛情を注いで育てています。
しかし、癌で余命2年を宣告されます。
それでもトイ母ちゃんはめげません。
2年あればいろんなことができるからよかったと、トイ母ちゃんは笑います。
CMの最後の方で、子供たちに残すメッセージが涙を誘います。
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あなたは、あなたの愛する人を、どのくらい愛していますか?
86歳になるチウじいさんは、30年間毎日欠かさずに続けていることがあります。
それは早朝、スープを作り、20㎞も離れた山の上まで歩いて行き、二弦琴を奏でることです。
なぜ、わざわざ20㎞も歩いて山の上で演奏するのか?
そこには秘められた愛の物語があったのです。
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いかがでしたか?
日本のCMとは、かなり違いますよね。
でも、CMのレベルがこれだけ高いと、本編のドラマよりも遙かに感動と涙を誘うとあって、ドラマが完全に食われる結果になっています。
CMの時間になったら、テレビに釘付けとなり、ドラマがはじまったらトイレに立つ!
これが、タイのテレビの正しい見方です(笑)。