戒厳令下、軍事クーデター進行中のタイより | Melo's Bar 面白記事ほぼ毎日配信中

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タイで戒厳令が敷かれ、軍事クーデターが宣言されてから一週間ちょっとが経ちました。

多くの友人・知人から、心配していただきましたので、現在までの状況を簡単にまとめておこうと思います。

まず戒厳令ですが、日本では経験できないことですから、いまいちイメージできませんよね?

簡単にまとめてしまうと、治安を回復するために必要な措置を、法律を無視して執り行うことができるってことです。

通常であれば、人を拘束するには法律上の厳格な手続きが要求されますが、戒厳令下では、令状なしに身柄を拘束することができます。

夜間の外出禁止も、自由に出すことができます。

現在はだいぶ緩和され、0時から4時までが外出禁止になっています。

軍は当初、これは軍事クーデターではないと繰り返していましたが、現政府と反政府組織の話し合いが平行線をたどったことで、5月22日に軍事クーデターを宣言しました。

軍事クーデターも、日本ではなじみがありませんよね。

でもタイの歴史を見ると、軍事クーデターは頻発しています。

1932年の革命以来、今回のクーデターは、実に12回目の軍事クーデターになります。

クーデターが起きるとどうなるかといえば、政府が崩壊します。



日本では現在、安倍首相による自民党政府がありますが、たとえば自衛隊が軍事クーデターを起こすと、安倍首相以下、閣僚は即刻解任され、自民党政権に代わって自衛隊が、政権を握るってことです。

なにせ軍隊が相手ですから、力で押さえつけられれば、誰もあらがうことはできません。

当然ながら民主主義では、起きてはならない非常事態ってことですね。

タイの憲法も、君主制に関する部分を除き、すべて停止しています。

ある意味、軍がすべてを思うがままに動かせる無法地帯ってことです(もちろん語弊はありますよ)。

戒厳令が敷かれるとともに、軍は素早く放送局と新聞社を支配下に置きました。

狙いはもちろん、情報の統制です。

しばらく全放送局の放送が止まりましたが、現在は通常の番組が流れています。

しかし、番組の途中で突然、タクシン元首相の親族の出頭を呼びかける緊急放送が流されたりしています。

ネットへの規制も強化されており、軍を批判するブログ・Face Book・Twitterへのアクセスができなくなっています。

海外のブログに対する監視も、かなり深く行われているようです。

軍事クーデターに抗議するデモも、バンコクやチェンマイの一部地域で行われ、軍と衝突しています。

これからタイに旅行で来られる方は、これらのデモにはけして近づかないようにしてくださいね。

タイは日本と異なり、拳銃を所持している人が多くいます。

衝突が激しくなると、発砲される危険性も高い状況です。

流れ弾に当たる危険はかなりありますから、十分注意しましょう。

軍とデモ隊がぶつかっている場所以外は、今のところ、危険はないと思われます。

ただ、今回の軍事クーデターでは、政権を力で倒されたタクシン派の反発が各地で続いており、予断を許さない状況です。

軍主導による総選挙は、1年数ヶ月もあとに行われると発表されましたから、今回の軍事クーデターは予想以上に長引くってことですね。


戒厳令下、軍事クーデターの真っ最中でも、日々の暮らしはなんら変わりません。

それでも次第に情報が遮断されていく怖さは、ひしひしと感じられますね。

ときどき、ネットにつながらないこともあり、冷やっとさせられます。

一日も早く、平和と民主主義を復活させてほしいものです。


とりあえず、私は元気に日々を過ごしておりますので、ご心配なく!^^