冬の自然観察会 | メジロの会通信

メジロの会通信

自然観察を楽しんだり、
子どもたちの環境学習・体験学習を応援するグループ、
メジロの会からのお知らせブログです。


1月なのに記録的なあたたかい日が続き、
水元公園では、すでにアブラナ(菜の花)が咲いています。

観察会の日もあたたかく、
晴天の水元公園グリーンプラザ前の庭から、
プロナチュラリスト佐々木洋さんの案内で
自然観察会がはじまりました。


まずは、参加者の自己紹介から始まり、
さっそく、子どもたちの足元に咲いていた
「タンポポ」の話からスタート。

冬でもタンポポが咲いていること、
このタンポポが西洋タンポポであること、
寒さや風に耐えるように
地面に張り付くように咲いていることなどを伺いました。
子どもたちもじっくりと観察。


次は、佐々木さんから、
「チャーハン」を見つけたよ!

これは、「モグラ」の仕業。
このあたりにいるのは、「アズマモグラ」。
モグラの大好物はミミズ、
みんながスパゲティーを食べるように、
モグラはミミズを食べるんだよ、
など大人も子どもたちも楽しく伺いました。


他にも、「赤いロウソク」があるよと「ドウダンツツジ」。
きれいな花の芽です。


いよいよ、グリーンプラザを出て散策開始。

最初は「ケヤキ」。

水元公園は大きなケヤキがいっぱい。
まずは、木をさわってみよう。

冬のこの時期、
おひさまがあたっているところと、
あたっていないところでは大ちがい。
それでは、下におちている木の皮をはめてみよう。

パズルみたい。

今度は、木の表面の白い線は何でしょう。
これはカタツムリがはったあとです。


他にも、散策を続けると、
子どもたちはモグラ塚を見つけては、
「チャーハン、チャーハン」と教えてくれたり、
クモやキリギリスの死がいや
ヨコバイも見つけました。
地面をはい回っていた小さなクモは「モリグモ」で、
このクモは歩き回り、
クモの巣を作らないクモだそうです。
子どもたちに足は何本か質問?
8本が正解でした。
ちなみに、ダンゴムシの足は14本と
教えてもらいました。

夏の忘れ物、セミのぬけがらも発見。
セミは足のつめでひっかけて木につかまり、
風が吹いても簡単には落ちません。
洋服につけて、実験もしました。


カマキリの卵も見つけましたよ。

 
木の看板には、キノコ?

そう、「サルノコシカケ」。
おサルの椅子みたい。

「におい」のものも、たくさんありました。

「ノビル」はネギの匂い。
「クスノキ」の落ち葉はミントのいい匂い!
トトロが住んでる木。
さらに、「ロウバイ」は、レモネード?の香り。


終わりに、「シジュウカラ」の鳴き声。
耳をすますと、
「好きよ、好きよ」とみんなをもてなしてくれました。

最後にグリーンプラザに戻り、
自然観察会のまとめと感想をうかがいました。
「見る・さわる・かぐ・聞く」など
自然に触れながら感じることの楽しさなどを
参観者のみんなで共有できました。


◆メモ◆
開催:かつしか自然観察グループ(メジロの会)主催
テーマ:冬の自然にふれよう!秋の身近な自然体験
日時:2016年1月16日(土)14:00~16:00
天候:快晴
気温:12℃
場所:東京都立水元公園 グリーンプラザ周辺・会議室
参加者:親子16組(大人21名・子ども15名)
講師:佐々木 洋さん(プロ・ナチュラリスト)
スタッフ:4名