秋の自然観察会 2014.11.9 | メジロの会通信

メジロの会通信

自然観察を楽しんだり、
子どもたちの環境学習・体験学習を応援するグループ、
メジロの会からのお知らせブログです。


当日は朝小雨でしたが、
観察会がはじまると曇りとなり、
緑が映え、紅葉も見られ、
水元公園はとても気持ちがよく
自然観察会を楽しむことができました。

今回は、メンバーでもある佐久間さんの案内で
水元公園グリーンプラザ周辺の
自然観察を行いました。

まずは、グリーンプラザ前。
この場所では、ヒガンバナの葉とスイセンの葉の違いを見ました。
 
同じように細長い葉ですが、
中に白い筋が入っている方がヒガンバナの葉です。

また、葉っぱの手品と言って、
葉っぱを切っても空中に浮いて落ちない?

実は、葉っぱの維管束(水分を送る管)が、
切れずにつながっているためです。
よく見ると維管束が見えます。

広葉樹の葉は、寒さに耐えるため葉を落とし、
針葉樹の葉は、針やとげのようで、
葉の裏に気孔が埋まっていて、
寒さや乾燥から身を守っている性質があることを伺いました。

さらに、子ども達が色々な形に興味が持てる様に、
イチョウの葉やマツの葉、シイの実などを使っての
遊びなど、楽しい話も伺いました。




マツの葉は、砂糖水に入れるとサイダーになるそうです。

葉に付着している細菌が
炭酸ガスを発生させるためらしいです。

マテバシイの名前の由来は、
どんぐりがマテ貝に似ていることからついたのが
定説とされているようです。

ヤツデ(八手)は、葉が大きく切れ込んでいます。

八手と書くから、8枚の切れ込みがあるのかなぁ~って思いますが、
実は、9枚が多いそうです。

ヤブカラシは、藪を覆って枯らすほど
勢いが強いところからついた名前だそうです。
切れ込みが深くなり、5枚の小葉で、
1枚の葉が形成されています。

カツラの木の葉は、ハートの形。

においは綿菓子のようなあまくとてもよい香りがします。

途中、カマキリの卵や

アズマモグラの穴も見ることができました。


グリーンプラザ横に、竹のゾーンがあります。
竹と笹の違いも伺いました。

皮があれば笹、なければ竹だそうです。
竹は木であり草でもあるそうです。

ナンテンも見つけました。

「ナンをテンじて福となす」
というコトワザとして、
災いから難を逃れることができるという縁起物です。

ムクロジの木の実は、羽子板の玉になるそうですが、
今回は見つけられず。


他にもたくさん観察ができました。
最後にティータイム。美味しかった!
 


◆メモ◆
開催:かつしか自然観察グループ(メジロの会)主催
テーマ:秋の自然観察会
日時:2014年11月9日(日)10:00~12:00
天候:曇り
気温:14℃
場所:東京都立水元公園 グリーンプラザ周辺(葛飾区)
参加者:メジロの会メンバー(4名)
講師:佐久間さん(メジロの会)