ワークショップ風・感察会 IN 水元公園・グリーンプラザ周辺 | メジロの会通信

メジロの会通信

自然観察を楽しんだり、
子どもたちの環境学習・体験学習を応援するグループ、
メジロの会からのお知らせブログです。


天気は曇でした。
でも、緑に囲まれた水元公園は
とても気持ちがよく、
自然観察会日和でした。

今回は、メジロの会のメンバーでもある
伊藤和心さんの案内で
水元公園グリーンプラザ周辺で
自然観察会をおこないました。

まずは、グリーンプラザ前で
タンポポを観察しました。


この場所では、カントウタンポポが見られました。
伊藤さんからカントウタンポポとセイヨウタンポポの
違いの話を聞きました。

カントウタンポポは総苞片(そうほうへん)が上向きです。
図鑑を見ながら観察しました。

※カントウタンポポは、ニホンタンポポの関東での呼び名です。

今回の観察会に先駆け、
伊藤さんからいくつかのクイズが出されていました。
「花は何からできているのか?」
「花の構造は?」
「花と昆虫の関係は?」
などなど。


「花」は最近の遺伝子研究から、
「葉」が変化したものだそうです。
花の構造を決める遺伝子が働いていて
がく片や花弁などの花の部分ができたらしいと
研究で明らかになってきているようです。


大変興味深いお話を聞き、
ホトケノザやオオイヌノフグリ、カラスノエンドウなどの
小さな花も手に取りルーペで観察。

花の構造や花の変化を想像しながら観察を楽しみました。


「花と昆虫との関係」では、植物も種を残すための
共生関係とのことでした。
花は、ムシに花粉を運んでもらうため、
蜜を吸いに来た時に花粉がつくような構造になっていたり、
ハラン等、においでムシを呼ぶものもあるそうです。

 

これがハランの葉と花。

それから、実験もおこないました。
それは、地球儀ビーチボールを使って、
陸地と海洋の割合を確認することでした。

やり方は。
指に一点しるしを付けておき、
みんなで輪になり地球儀ビーチボールを投げ合います。
ボールを取った時、
しるしの場所が「陸」か「海」かを申告します。
100回投げ合いカウントした結果は・・・
陸35回、海65回
ちなみに、陸:海≒3:7なのです。
面白いですね。
今回参加したメンバーのお子さんも
楽しく理解していたようでした。

また、地球儀から、
アフリカと南アメリカが以前つながっていたこともわかりました。
ソテツは恐竜時代に繁栄した植物。
グリーンプラザ前にイチョウの木がありますが、
イチョウの木も「生きた化石」と言われ、
2億年前からあったとの話を聞き、
今回の観察会では植物の神秘に
想いをはせました。

観察会の終了間近に
コゲラの「ドラミング」も見ることができ
ラッキーでした。

となりの木には
昨年つくったのか巣穴が。


ツクシも顔を出していました。

次回は、一般募集で
夏の夕方の自然観察を予定しています。

◆メモ◆
開催:かつしか自然観察グループ(メジロの会)
内容:自然観察会
日時:2014年4月13日(日)
天候:曇
気温:19℃
場所:東京都立水元公園グリーンプラザ周辺(葛飾区)
参加者:メジロの会メンバー(8名)
講師:伊藤和心さん(メジロの会)