どうもどうも、荒木美奈です。今回はヒビキに誘われて、美術科の課題に付き合っています。美術科の課題は「日常の風景」。今回ヒビキは私をモデルに読書している風景を描いています。
「それにしても休んでいる間にあの二人進みマシタネー。」
 ヒビキが口にするあの二人というのはこうちゃんと瑠奈さんのこと。私も最初は、「運命の出会い?」みたいに思っていたけど、付き合って数年目の落ち着いた雰囲気を醸し出すあの二人の中には入れないと薄々感じていた。
 ヒビキは最近、美術科の課題で大忙しだったらしい。その中で作品を作って、交流会にも顔を出したのだからすごい。いつも遅くなるのは課題に取り組んでいたためだった。
「その辺、ミナサンとしてはドウナンスカネェ?」
 少し考える。こうちゃんは良い人だし、良い旦那さんだし。しかし、瑠奈さんは良いお母さんだし、良い奥さんだし・・・。
「なーんか、なるようになったとしか思わない。」
「サヨウデスカ。」
「まぁ、少し残念ではある。運命の出会いを感じていたんだけどねー。」
「真鍋先生はそのツモリで引き合わせたんじゃナイデスカネ。」
 真鍋先生というのは保健室の先生。私は1年近く療養していて、1年留年している。友達のいない環境のこともあって、文芸部を紹介された。
「そういえば、ミナサンはクラスに気になる人はイナイデスカ?」
「こうちゃんみたいな人はいないかなぁ。みんな馬鹿みたいにはしゃいでいるし。」
「ミナサンならモテると思うんですケド?カワイイデスシ。」
 その質問には答えない。実際、興味があるのか、男の子が寄ってくる。でも、そういうウェーイみたいな感じには慣れない。もう少し、おとなしい男の子がいたらなぁと思う。守くんとか進くんみたいな子なら、遠慮なく付き合うんだけどなぁ。あの二人には玻璃と瑠璃がいるけど。
「お互い、イイヒトみつけていきまショウネ。」
「そうだね。って、ヒビキはいないの?」
「みんな変人デス。最近は男子トイレを1週間ほど立ち入り禁止にしてますし。」
「そういえばそういう事件あったなぁ・・・。」

「こうちゃん。二人きりの時も編集長ってつけるの禁止。」
「わかりました。ところで瑠奈、今日は何故呼んだんですか?」
 7月初旬。盛夏の候と呼ばれる季節にふさわしい、いや、それどころかそれを上回る現代日本の夏。6月初旬には真夏日に当たる30度が発生し、その後も地道に気温を上げていき、7月には30度後半を記録する場所もちらほら出てきている。NASAや関係各所が言うには2030年中ごろには逆に氷河期になるんだとか言われているが、そんな話、信じれる人はどこにもいない。
 駅前の喫茶店。僕は瑠奈に呼ばれてここにいる。大方、夏休みの計画とかを話し合うのだろうが、傍から見ればただのデートだ。
 正直、まったく悪くない。大人になっても可愛いままでいそうな女性を目の前にして、心躍らない男はいないだろう。ましてや、その女性が自分に好意を抱いているとなれば尚更だ。やっぱり、僕の環境は間違っていると思う。普通なら内心ドキドキしているシチュエーションなのだが、今の僕は今後の身の振りを考えないといけない。
「プール行きたいわね。海はちょっと遠いし・・・。」
「そうですねぇ。海のほうが広いのですが、行きやすいのはプールになるでしょう。」
「最近の日本の夏って凄まじいのよねぇ・・・。酷暑大国インドの人もびっくりの気温だもん。38度で人が死ぬのに某所は42度。42度が体温なら、体中の細胞が死滅するのに・・・。」
 僕の親が子供の頃はプールの温度が低すぎて中止になることがあったらしい。しかし、現在は逆にプールの温度が上がりすぎて中止になるんだとか。
 このままではプールどころか海にも行けない。気温が上がりすぎて、どこに行っても死の危険がある。国によっては気温だけでやけどすることもあるという。今の日本で外にでるのはできる限り控えたほうがいいかもしれない。
「で、何か良い場所知ってる?」
「なるほど、そういうことですか。それなら、少し遠出することになりますが、室内プールというものがあります。所謂レジャー施設ですね。」
「ほほぉ。それって学生でも行ける範囲?」
「電車で1時間くらいですね。駅の近くに施設があります。ここですね。料金は・・・このくらい。」
 実は海とかプールとか話で出た時から調べていた。みんな検索くらいはするだろうが、いつでも出せるように。
「いいねぇ。あとでベスコードに送ってもらえる?」
 ベスコードというのはゲーマー御用達のチャットツール。公式サーバーセンター内にサーバーを作り、そこに招待されることでグループを作ることができる。その中では通話もできるし、チャットもできる。追加でbotを入れれば色々できる。
「さて、この後どうしますか?そのためだけに呼んだわけではないですよね?」
「ん?デートしよ。」
「最近、瑠奈は正直になりましたね。」
「意識しだしたらもっと意識するようになっただけ。文芸部にはライバルも多いし。」
「左様ですか・・・。」
「まぁ、一線を超えるとかは大学に入ってからかなー?高校の時は何がきっかけで暴れるかわからないし。」
 見ていて可愛いのは美奈だが、全体的に可愛いのは瑠奈なんだよなぁ・・・。というか、幼馴染ポジション的に瑠奈のほうが好感度が高いんだが、美奈を放置していて良いのやら・・・。
 ピコンピコンピコン。ん?スマホが連続で鳴ったぞ?ベスコードの通知だ。
『お前らもうくっついちまえよ><』
『そーだ、そーだ。』
『二股ダメ、絶対!』
 美奈、瑠璃、玻璃の3人が共用チャット欄に書いている・・・。どこで今日のことがバレたのだろう?
「なるほど、5人でチャットしていて、私たちが入ってこないことに疑問を持ったわけね。」
 もしかしてだが・・・もう引き返せない感じか?美奈ルートはつぶれた感じか?これは瑠奈ルートに入った感じか?
「・・・・で?」
「・・・・・・その気になったらこちらから連絡します。」
「OK。」
 嬉しそうに瑠奈が笑う。

 ポケモンカードを購入しているのだが、これに意味はあるのだろうか?パックから出るレアカードなんて数パックに1枚。サポートカードだって常に手に入るわけじゃない。

 ストレージコーナーのカードを買うのに意味はあるのか?値段がつかないカードから好きなカードを選んで買える。サポートカードも買えるし、イーブイだって買える。この店では1枚30円。10枚でちょうどいいくらい。

 しかし、カード枚数で言えばブックオフのブロックオリパのほうが上だ。同じ値段のしないカード150枚で500円。コストパフォーマンスは圧倒的だ。カード枚数だけを求めるならブックオフのほうが良い。

 

 とはいえ、ここに意味を求めるとドツボに嵌る。

 

 僕がカードを買うのは、プレイするというよりも、買い物依存症を満たせるものが欲しいだけ。そのためにコストパフォーマンスが高いのがカードだったということ。珈琲なんかは1杯500円はするし、セリアのカードも1枚110円だ。毎日通えて、毎日購入できて、しっかりと商品が補充されるというと、やっぱりカードショップだったわけだ。

 

 単純にそれだけなのだ。

 

 深い意味はないし、ただそうなっているというだけ。高潔な意味があるように見えて、ただ、毎日お買い物したいだけ。

 

 とはいえ、意味を求めてしまうのは人間だから。

 

 意味がないものにお金や時間を使いたくないというのが人間。特に今の若い人はその傾向が強く、面白いゲームの中からもっと面白いゲームを探す。その結果、何もできずに終わる。

 意味はあっても求めてはいけないのだろう。求めるとドツボに嵌る。意味を持たせても良いが、求めるとドツボに嵌る。この世界、そういうものなんだろう。

 

 なお、今は朝に意味を持たせるために、色々考えている。もちろん、ドツボに嵌っている。

 どうも、文字通り「人が変わる」動画をニコニコ動画で見た名刀早正です。涼宮ハルヒの憂鬱とらき☆すたです。どっちも違法アップロードであり、もう見ることはできません。しかし、私の人生を幾何学的度数で塗り替えた作品です。

 

 そんな恩を感じているところを盛り上げるのは当たり前だよなぁ?

 

 現在ニコニコ動画は情報開示により、なーんかやべーことなってます。サービス終了が濃厚ですが、もしなくなった場合、日本からインターネット文化というものもなくなります。youtubeはアメリカの文化なので、日本の流行りは流行りません。

 

 ということで、今のうちに動画でも作っておこうと思います。

 

 復旧、新生、転生、なんとでも言えばいい。とにかく、また日本の動画サイトが生まれた場合、私はそこに動画投稿を行います。youtubeでは0再生の動画でも、ニコニコ動画では20再生です。見られていないよりも見られていることが重要です。

 

 まぁ、ゲームの動画ですね。

 

 それしか作れません。ゆっくり実況とかになるでしょうが、動画はいっぱいあればいい。ニコニコ動画で0再生の動画って投稿1時間未満のしかないんじゃないですかね?結構みんな、クソ動画も見ているんですよ。

 

 とにかく、色々やっていきますか。

 

 時事系ネタは一切ない普通の動画でいきますか。そんな動画誰が見るの?と言いますが、ニコニコ動画はなんでも見ます。悪食なんですよ。私も、再生数3桁の動画を全部見たりしています。とにかく色々やれば、色々になります。

 

 では、今回はこの辺で終わります。おつ。

 どうも、とりあえずポケカを購入している名刀早正です。定期的にゲームの話題を書かないといけないので、今回はカードゲームの話になります。

 

 まぁ、大会には出ません。

 

 まず、カードゲームには環境があります。環境ごとにティアーが決まり、流行り廃れがあるのです。で、カードゲームをする、それも大会に出る人ってのは負けるために来ている人はいません。

 

 環境上位陣しかいないんですよ。

 

 楽しむだけでは勝てない。勝てるデッキを選択し、勝つための金と努力をしないといけない。面白どっきりメカで遊ぶ人はまず勝てません。なので、ティアー上位のデッキを精査し、それを操る必要があるのです。

 

 初心者が入っていける環境ではないです。

 

 で、身内でやろうにも、周りにカードゲームをしている人はいません。なので、姪っ子、甥っ子と遊ぶことになりますが、まだカードゲームというものがわかっておらず、まともに遊べないんですよね。小学3年生ってこんなもんですかね?

 

 まだ数年かかることになります。

 

 一応、兄ができますが、1年に3回程度しか会えません。なので、それまでは何もできないのです。もっと交流会とかあればいいんですが、そんな金にならないものをやろうというお店はないのです。

 

 早くポケカポケット配信しないかなぁ・・・。

 

 紙で遊ぶことができない以上、デジタルに行くしかないのです。初心者交流会とかあればいいんですが、中国地方にはないでしょうね。むしろ、西日本にそんなイベントあるんでしょうかね?

 

 では、今回はこの辺で終わります。おつ。

 6月の会報も作り終え、やりきった感のある文芸部。

 今月の大きなイベントとしては文芸部交流会があった。あのイベントの影響なんだろう、あれからお互いの作品を見る習慣が新入生をはじめとした5人についた。お互い、作品について相談したり、お互い読んで感想を言い合ったりしている。下手に熟練していない分、お互いの作品を素直に受け入れられるのだろう。

「へんしゅーちょー!添削おねげーします!」

 瑠璃が瑠奈編集長にお願いする。

 ある程度自分達でまとめたら、次は瑠奈編集長に添削をお願いする。いないときや忙しい時は僕やヒビキに添削をしてもらう。

 出版社では普通担当は一人なのだが、ここは文芸部。文芸部の上層部みんなで下々の子らに手を差し伸べていく。上層部は瑠奈編集長、僕、ヒビキの3人。3年間文芸部に所属しているメンツだ。

「ちょっとここの表現が難しいわね。個性と言えば個性なんだけど。もう少し身近なものに例えるか、少し注釈を付けるといいと思うわ。」

「なるほど。」

 で、今は来月の会報の作品を考えているところ。来月は7月と8月の合併号。合併号なので少しページ数が増える。その分大変になるのだ。

「ねぇねぇ、瑠奈さん。夏休みのイベントって何かある?」

 ふと美奈が瑠奈編集長に聞いた。

「んー?そういえばそういうのはないわね。いつもみんなで遊びに行っているだけだし。」

「仲良し!」

「こうちゃんが人畜無害過ぎてあまり意識しなかったのよ。今年はちょーっと違うかも・・・。」

「とりあえず、みんなで遊びたいです。また交流会しません?」

 これも文芸部交流会の影響かな?それとも、普通にみんなで遊びたいだけかもしれない。

「こうちゃんどうする?」

「何故僕に聞くんですか?」

「一番動きにくそうだから。」

「どういう意味ですか・・・。そうですねぇ、普通に鑑賞会とか、文芸部交流会を夏休み中にするのが良いですね。あと、夏休み入ったあたりはみんなで勉強会とかいいですね。」

「こうちゃん、真面目すぎ・・・。プールに行きたいとか言いなさいよ。」

「なるほど、プールですか。しかし、めちゃくちゃ混みますよ?プールに行くなら海のほうがいいですね。」

「真面目な答えありがとう・・・。でも、毎日遊ぶわけにはいかないわね。お財布の事情もあるし・・・。」

「そうですね・・・。」

 とにかく、これも文芸部交流会の影響か、みんなで遊びたいという意見が出てきた。意見が出てきたからには答えていきたいし、僕らとしてもみんなで遊びたいという意見には賛成だ。どんなイベントであっても、たくさん遊びたい。

「そうそう、こうちゃん。夏休み中は編集長って言うのは禁止ね。たまには普通に名前で呼ばれたい。」

「わかりました。普通に瑠奈でいいですか?」

「・・・・・呼び捨てもう一回。」

「・・・?瑠奈。」

「・・・・・・・・・・OK。」

 何がOKだ?

 6月と言えば梅雨の時期、祝日がないなど色々あるが、今月からは追加で文芸部交流会が始まる。お互いの作品を回し読みしたり、一緒に小説を読んだりする。

 交流会の主な目的は部員同士の交流。一応、部長を探すという目的もあるが、それは最後で良い。それよりはお互いの作品を知り、お互い気兼ねなく意見交換できる場を作るほうがいいと判断した。

「みんなに見てもらうの恥ずかしい・・・。」

 部室に全員集合し、いざ卓を囲んでやろうとした時、美奈がみんなを代表してつぶやいた。

 不特定多数に見られるSNSは、その匿名性から好き勝手言える場所と言える。文芸部の会報もまさにそれで、不特定多数に見られるものの、読者には作者が誰かわからない匿名性があるため、作者は気兼ねなく作品を応募できる。

 しかし、匿名性がない今回みたいなイベントでは、目の前に読者がおり、その読者から感想を直に聞くことになる。今までは瑠奈編集長の感想を聞けば良かったが、今回はそうは行かない。

 

 とりあえず、みんなで回し読みをする。今回の会報に掲載した6ページ程度の小説を、全員分、みんなで読んでいる。読まれている方は気が気じゃない。しかし、読んでいるほうも気が気じゃない。恥部を見るような、その人の知らない一面を見ているような、そんなこっちも恥ずかしいという気持ちになっていく。僕やヒビキ、瑠奈編集長は慣れているが、比較的新しい部員とである美奈、瑠璃、玻璃、守、進の5人にとっては緊張の一日になるだろう。いや、美奈はともかく、瑠璃と玻璃は2年生なのだからもう少し慣れておかないといけないと思う。高校時代は3年しかないから、次は3年生なのだ。

 読み終わり、さて、いつ、どう発言しようかという空気が流れる。みんなの作品を見て、そして見られ、お互い恥ずかしいという状況。この状況を打破するのは、やっぱり3年生だろう。瑠奈編集長が口を開く。

「じゃ、みんな、どの作品のどの辺が良かったか、ゆっくりでいいから発表しましょう。美奈から時計回りね。」

「え!?最初私!?えっと・・・。一番印象に残ったのは守くんのかな?雰囲気が良くて、寝る前に子供に読み聞かせたいなーって感じの小説でした。」

 顔を赤くしながら美奈が発表する。守も恥ずかしそうに顔を赤くしている。

 その後もみんなそれぞれ感想を述べていく。一度やってしまえばなんとかなるというもので、後半になればなるほどみんな感想を言い合えるようになった。特に一巡後の自由に感想を言い合う場面になったときには、自分から発言することが多くなった。

 この時点で僕と瑠奈編集長の思惑は満たせたと言ってもいいだろう。知るということは怖いことだが、知ってしまえば意外と大丈夫なことが多い。今後も文芸部交流会はやっていく方針でいいだろう。

「ところでこうちゃんとるなさんとヒビキさんの小説ってすごいね。普通に文庫本の小説を読んでいるみたいだった。」

 玻璃が言った。そりゃぁ、3年も文芸部、もとい小説を書いてきているし、上の世代は黄金期を支えた、通称「特務機関ネルフ」の二人。そんな二人から手ほどきを受ければ、まぁ、こうなる。教え方がうまかったというのもある。

 その後はお互いもっと読みたいという意見の下、他の会報も読むことにした。こういうとき、瑠奈編集長は用意周到。こんなこともあろうかとと用意していたらしい。

 とりあえず、今回の文芸部交流会は成功で終わった。お互いのちょっと恥ずかしいところを教えあったことで、みんな少しだけ仲良くなった。これからの文芸部はお互いがお互いを尊重する時代。黄金期とは違う、次の黄金期を作る話。

 会報は毎月発行するため、僕たち文芸部は常に作品を書いていかないといけない。その上で学業もやっていかないといけない。定期的に試合がある運動部と違い、毎月月末には締め切りがある。

「こうちゃん!作品を大量に作るにはどうすればいいですか?」

 美奈から質問が来る。

 文芸部には現在、新人さんは守と進の二人に加え、美奈も新人と言う立場である。守と進は瑠璃と玻璃と仲が良く、そっちで作品を作っている。

 なので、僕としては美奈の担当に集中することができる。4人組のルート修正は瑠奈編集長に任せよう。

「作品というのはすぐに作れるものではないです。」

「えー・・・なんかコツないの?」

「コツというと、妄想を具現化するってのがありますが、妄想を作るってのも大変です。想像力に依存するため、常に想像をしていないといけないのです。また、具現化すると言っても僕たちの場合は文章なので、どうしても難しいところがあるのです。」

 美奈は今回の会報で苦労した。4月の会報は川柳でなんとかしのいだものの、5月はしっかりとした作品を出す必要があった。小説は川柳と違い、一つの長い物語なのだ。17文字、31文字で書く世界と原稿用紙数枚の世界は、共通点こそあれど、全く違う。

「うーん、文章を書くのも難しいし、それを作るのも難しいね。」

「とくにこの学校の文芸部は積極的に活動しています。なので、毎月会報があるんですよね。」

「何かいっぱい作品が作れるコツってないの?」

「妄想以外ですと・・・・いろんな作品を見ることですかね。いろんな作品を見ていると、その情景が手に取るように思い付き、妄想の足しになります。また、「こんな作品を書いてみたい」という思いから、色々手を出すことになります。」

「なるほど。なんでも良いの?」

「はい、なんでもいいです。小説でもアニメでも。もちろん漫画でもゲームでも。とにかく、いろんな作品を見ることですね。」

「・・・・・気になったので良いの?」

「はい。最近の若い人は何かと失敗を恐れ、面白くない作品を見ないようにしているそうですが、面白くない作品には面白くない原因があります。それを知ることも勉強になるので、気になった作品を好きなだけ見ることをオススメします。すべてが作品に活かされるのです。」

「おぉー!名言。」

 素直で輝いている目を僕に向ける美奈。実は、瑠奈編集長の受け売りですけどね。

 しかし、面白くない作品を見るのも勉強。すべてが作品に活かされる。事実、僕は結構提出が早い。確かにすべての作品が活かされている。

「はーい、みんなちゅーもーく!」

 ふと、瑠奈編集長が奥のホワイトボードのところに行き、みんなを呼んだ。

「こうちゃんと相談して決めたんだけど、今後のことも考えて交流会を定期的に開きます。ぶっちゃけ、月初めくらいに会報に載せた作品を回し読みする会を開きます。」

「へんしゅうちょー!回し読みって、みんなですか?」

 瑠璃が発言をする。それに瑠奈編集長は答える。

「そう、みんなよ。ここにいる文芸部員全員の作品を回し読みします。」

 沈黙が流れる。僕以外の5人は顔を見合わせる。そして一斉に叫ぶ。

『はずかしいー!!!』

 まぁ、そうなるわな。目の前で感想言われるのって恥ずかしいよな・・・。

「実は小説家としてデビューしています。」

「実は知っています。」

「え!?」

 ゴールデンウィーク後半の連休。僕は瑠奈編集長と一緒に今後の活動方針を考えるために喫茶店にいた。瑠奈編集長は相変わらず若奥様な雰囲気を漂わせている。セーターを着ると童貞を殺しそう。見ていて目の保養にはなるのだが、親子に見られないか心配だ。僕は一般的な高校生なので、子供に見られるかもしれない。

「どこで知ったの!?」

 僕は説明をしていく。

 瑠奈編集長の文章力はよく、わかりやすく、そして意味が深い。想像力が掻き立てられるその作風は、ミステリーという形で書かれている。

 そんな瑠奈編集長の作品が雑誌に掲載されていると知ったのはゴールデンウィーク中。ヒビキは美術の勉強と称して小説を読んでいる。その作品を絵で表現するらしい。

 で、最近コンテストの結果が出たらしく、その作品を一つずつ読んでいったんだとか。そこで瑠奈編集長と同じ作風の作品を見つけ、その作家名でXを検索。そして出てきた作家さんのアカウントを遡っていくと、心当たりがあるポストが多かったという。

「元々、何か仕事をしてそうな雰囲気があったとヒビキは言っていて、こっそり調べていたそうです。」

「いやぁ・・・SNSって怖いね。」

「確信はなかったんですが、見れば見るほど瑠奈編集長なんですよね、そのアカウント。」

「まぁ、周りには内緒にね?」

「文芸部では瑠奈編集長が言い出すの待ってますよ?」

「みんな知ってるの!?」

 噂というのは広まるのが早いもので、文芸部内ではすでに瑠奈編集長が小説家デビューしていると噂になっている。しかし、言い出さないということは何かあるということで、誰も言わなかった。

「小学校の頃から注目されるのが苦手なの・・・。周りってちょっとしたことで騒ぐんだけど、それがどうしても嫌なの・・・。」

 瑠奈編集長はほぼ土下座のような姿勢で机に突っ伏している。ちょっと可哀そうなので、僕は慌てて彼女に姿勢を戻してもらった。

 なるほど、普段は敏腕編集長だが、それは文芸部での立ち位置。それが彼女の学校での印象なのだ。リアルとネットを混同したくない人がいるように、小説家としての荒木瑠奈は他の人に見せたくない。子供時代のトラウマから来るものなので、下手に外に漏らさないようにしないといけない。

「とりあえず、みんなには文芸部内での秘密事としますが、なんで僕だけに言ったんですか?」

「そりゃぁ、先制攻撃よ。抜け駆けするための。」

 先制攻撃、抜け駆け・・・。これが鈍感な主人公ならよくわからないで終わるのだが、生憎、自分の立場を理解してしまった思春期の男子高校生の僕は、すぐにではなかったものの、意味は理解した。

「理解しているならちゃんと答えは出しなさい!」

 顔を見れば理解しているかがわかる。そんな瑠奈編集長は、10年前なら話題になっていたであろう、人差し指をこちらに向けるポーズをする。僕は目をそむけた。「もう少し時間をくれ」ってこともあるが、予想以上に瑠奈が可愛く見えた。

 

 後日、文芸部内だけの秘密として、荒木瑠奈が小説家デビューしていることが公開された。みんなの反応は様々だが、文芸部にいる以上は編集長だ。ってことになった。

 どうも、だらだらとプレイできるものを探して、最終的にMoEにやってきた名刀早正です。で、レベル上げがしたくなったので、FF14にも行くようになってます。

 

 あれから何年経ったんでしょうかね?

 

 アーキエイジに飽きていた当時に見つけたセカンドライフ。まぁ、それはともかく、今もたまにやっています。最近はしいなかもねのスキル値を850にしようと頑張ってます。とりあえず、採掘、採取、伐採を100にします。

 

 初心者支援は最近していません。

 

 初心者さんがいないってのもありますが、序盤は食べ物も飲み物ももらえます。また、飲み物に関しては、エメラルド鯖限定で自販機さんがいつもいます。これは毎回言っていることですね。

 

 ほかの初心者支援を探してはいます。

 

 クラフターの序盤の素材を仕入れてみたりしています。しかし、それくらいエンシェントエイジに行けば手に入りますし、そうでなくても初心者はそこらへんも楽しむと思います。なので、別にしなくていいんですよね。

 

 次はハウジングのほうをしましょうか。

 

 常にやることを見つけないと遊ぶことがないMoE。次なる目標はハウジングです。生産施設はおけませんが、机とか椅子とか置けるようにしたいですね。その辺はまた調べないといけないと思います。刀剣のスキル値を下げて木工を上げましょうか。

 

 では、今回はこの辺で終わります。おつ。