三溪園は横浜本牧にある、明治の実業家・原三溪(本名:原富太郎)の作った庭園です。
17.5haの敷地に、庭園や全国から集めた古い日本建築が17棟、三溪の審美眼に基づいて配置されています。
17棟のうち、国の重要文化財建造物は12棟、横浜市指定有形文化財建造物には3棟指定されているのにはビックリ!!

京都にある桂離宮は素晴らしい建築と庭園で有名ですが、この三溪園にはその桂離宮とほぼ同時期に同レベルの建物として作られた、臨春閣(旧徳川御三家の別荘)が含まれていることもあり、「西の桂離宮、東の三溪園」と言われているそうです。
三溪園がそんなにスゴいとは知らなかった~!

佃さんは、 日本の文化財について大変お詳しいです。
海外の方と広く交流があって、海外からご招待される機会も多々あり、逆に海外のお客様をお迎えすることも多いのですが、「三溪園は桂離宮に勝るとも劣らない。だから、海外のお客様は必ず三溪園にお連れする」とおっしゃってました。
『臨春閣』(まだまだ左側に続くのです)↓
もちろん、 国の重要文化財です。 内部は狩野派を中心とする障壁画と繊細・精巧な数寄屋風書院造りの意匠を随所に見ることができます。 徳川家8代将軍となった徳川吉宗(「暴れん坊将軍」って言っても若い方には分からないかなぁ~)は幼少期、 徳川御三家の別荘時代の 臨春閣で遊び育ったのではないかと言われています。

『臨春閣』(上の写真の左側に続く建物。ジグザグに連なります)↓
この中で、吉宗は走ったり遊んだりしたんですねぇ~。

ご紹介が遅くなりましたが、佃一可(つくだいっか)さんは 茶道一茶菴お家元 14世という室町時代から続く煎茶道のお家元でいらっしゃいます。
煎茶道文化協会理事(現代表理事)や日本華道連盟常任理事、 日本書画振興協会事務局長などを務められ、 家業の茶道は勿論のこと、諸芸術・伝統工芸部門の再融合を求めて幅広い活動をおこなっていらっしゃいます。
その一方で、横浜市の文化財や図書館関係に携わり、 唐三彩や高麗の耀州青磁の研究活動でも有名な学者でもいらっしゃり、 中国陜西省法門博物館名誉教授でもあられます。
一口に表現すると、『スゴい方』なのです


とにかく歴史や文化財について大変造詣が深く、佃さんのお話を聞いているとズンズン引き込まれてしまうのです

まさに『文化人』だなぁ~といつも感心させられます。
今回は中国から中国茶の先生や佃さんが中国で教えていらっしゃる生徒さん達が来日されてましたのでご一緒させていただきました。
長くなってしまったので、佃さんのお茶室研究会の詳細は明日のブログでご紹介しますね

つづく。

三溪園の詳細はこちら