出産後、どれくらい分娩台の上にいたのかな…。
しばらくすると、
NICUのドクターが、
「今、お話し出来ますか?
もう少しあとにしましょうか?」
まだ分娩台の上の私と、
付き添ってくれていた旦那さんの元へやってきて、
改めて挨拶をされた。
「大丈夫です!
今、聞かせて下さい!」
私も、旦那さんも、
すぐにでも眠れそうなくらい、
眠かったけれど、
先生から一体何を言われるのか、
検討もつかないし…
とにかく、言われた事すべてを理解出来るように…受け止められるように…と構えた。
夜中の12時を回っていたのかな…。
先生は、
物凄く穏やかな口調で、話し始めた。
出来るだけ私たちを動揺させないように、配慮してくれていたのだろう。
今、置かれている状況を凄く、丁寧に説明してくれた。
何の知識も持たない私たちには、
先生の説明してくれる事だけが、全てで、
だからこそ、
不安にさせないように話してくれることが、とてもありがたかった。
小さく生まれて、肺がまだまだ未熟な為に自発呼吸が出来ないこと。
呼吸器を肺に直接、挿管するということ。
動脈管が閉じなければ、薬を使うこと。
それでも閉じない場合には、手術をすることも考えられること。
この三日間を超えられれば、次のステップを考えていけるということ。
手術の際の輸血の承諾書へのサイン。
輸血をした際のリスクについて。
動脈管開依存症の為に使う薬の副作用について。
それに伴い、同意書へのサインをどれだけしたことか。
分娩台の上で、すべての同意書にサインをした。
何も目を通せなかった。
だって、わからない…。
ただ一つわかる事と言ったら、
超未熟児で、危険と隣合わせだということ。
この先、どんな事がまち受けているか…考えるだけで恐ろしくて、気が遠くなりそうなのに、
まだその段階にも達していない。
だから、先生は、1日1日を乗り越えていきましょうという。
そんな…。
いやだ…
けれど、
もう、こうなってしまった以上、
命を救って貰う為に、
先生を全面的に信頼して、
先生に全て託すしかない。
私たちには何も出来ないし、
どんな副作用を並べられても、リスクを述べられても、
拒否する事なんて出来る訳がない。
予想以上に深刻な話しをされて、
いくら気持ちを強く持っていても、
無理だった…。
どうして…
どうなるの…
私は、涙が止まらないまま、ただ優しく話す先生の言葉を聞いていた。
先生は、何度も、何か分からない事はありますか?
とか質問はありますか?
とか、聞いてくれるんだけど、
何が分からないのかも分からない状態で、質問なんて
とても思い付かなかった。
先生から質問された。
「パソコンとか、結構使われますか?」
「いえ…
今、パソコン壊れてて使えないので…」
「なら、良かったです。
色んなサイトの情報や、ブログなんか見ちゃうと色んな事調べて、怖くなっちゃったりするんで、見ない方が良いかもしれないです。」
そんな…!!
そんなの、余計気になります!
でも、見ない方がいいというなら、見ないでおこう…
きっと、今の時代、情報が錯乱してるから、不安にならないように、我が子の生命力を信じろってことか…。
先生、どうか、助けて…
小さな命をどうか助けて下さい。
そう伝える事しか出来なかった。
そして、ついに、
車椅子で、NICUへと向かった。
夜中の3時を回ろうとしていた。
ようやく、会えるんだ…。
私たちの赤ちゃん。
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