ビーチB99 ~東日本大震災で退役の小型機展示~ | 迷名王将のブログ

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建設コンサルタントに勤めるミドルエイジが、日々の出来事や思い付いたこと、野球観戦(BCリーグを中心に)やマラソン、日誌等を淡々と綴ります。

ビーチB99?と、言われてもピンとくる人は少ないでしょう。
私も最近知りました。

ビーチB99とは、アメリカのビーチクラフト社が1968年(昭和43年)から239機生産した17人乗りのコミューター機で、日本には唯一この1機だけが存在しました。

この小型機ですが、現在、千葉県芝山町の「空の駅風和里(ふわり)しばやま」(農産物直売施設)の敷地内にこの春から展示されてます。
今朝、早速見に行きました。


▲ビーチB99(「空の駅・風和里しばやま」にて)

同機は、1975年に現在の独立法人電子航空研究所が導入し、航空管制に関する実験で活躍しておりました。
活動拠点の仙台空港で整備中に、東日本大震災の大津波に遭遇しました。
仙台空港で多くの小型機やヘリコプターが流されるVTRを見た方は多いと思います。
その中の1機だったんですね。

見た目の損傷はわずかでしたが、電子機器が全滅してしまい退役が決まり、芝山町にある航空科学博物館が無償譲渡を受け、この「空の駅」に移設・展示することになったそうです。

迷名王将の出身地(宮城県名取市)にある仙台空港から、今の住居(千葉県成田市)の隣町にはるばるやって来た「ビーチ君」。
出身地からやって来たという思い入れと、東日本大震災の教訓などが重なり、御挨拶代わりに朝早く(空の駅の開店前)から見に行きました。

▲朝早くから旅客機(写真中央)が次々と着陸してくるのを見守る「ビーチB99」