「発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか」岩波明(SB新書) | 乱読家ぽちんの独り言

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『発達障害は、医学的は「疾患」として扱われ、行政的には「障害」と認定される。しかし、実際は他の精神障害とは異なる側面を持つ。「特性」または「個性」という視点で捉える方が、発達障害の実像をより正確に理解できる。』(『はじめに』を要約)



以下は、僕の私見です。

生存本能からくる「人間の特性」として、「安全のためにグループを作る」「見下す存在として弱者をつくる」「グループとして弱者を虐げる」等があると思います。

コミュニケーションや学習プロセスが少し不得手な発達障害の人達は、周りの人達の「人間の特性」が原因で、「いじめ」に遭いやすいのだと思います。

つまり、発達障害の人達が問題なのでは無く、安全安心を求める「人間の特性」が原因で、さまざまな問題が起こっていると考えます。


一方で、発達障害の人達を守ろうとするのか、いじめられた経験など当事者に近い境遇に置かれた人達と、「人権」「平等」を第一に考えたい人達のように思います。

(「発達障害」という概念により新しい仕事やビジネスが生まれつつあるようにも思いますが)


人類の中でも自然淘汰は続いていると考えますので、「人間の特性」を超えた人達、「人権」「平等」を第一に考えたい人達が、率として増えていけば、発達障害という概念は自然と消えていくのかもしれません。



「発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか」岩波明(SB新書)

【6月3日読了】

【オススメ度★★★】